...上厠(じょうし)して戻ってきたとたんに...
梅崎春生 「庭の眺め」
...手曳きという役は手を曳くばかりが受け持ちではない飲食起臥(きが)入浴上厠(じょうし)等日常生活の些事(さじ)に亘(わた)って面倒を見なければならぬしこうして佐助は春琴の幼時よりこれらの任務を担当し性癖(せいへき)を呑(の)み込(こ)んでいたので彼でなければ到底気に入るようには行かなかった佐助はむしろこの意味において春琴に取り欠くべからざる存在であった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
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谷崎潤一郎 「春琴抄」
...やつと二里歩いて此町へ着いた(途中二度上厠)...
種田山頭火 「行乞記」
...上厠後の痔出血で閉口した...
種田山頭火 「其中日記」
...幾度も/\上厠するのを...
長谷川時雨 「煎藥」
...夜中の上厠など、垂れさがるズボンの前をおさえ、紐のない靴でズボンの裾を踏んづけないように長い廊下を行くのはかなり難儀なものだった...
久生十蘭 「ノア」
...上厠頻数(じょうしひんすう)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...とかく夜中真近くなると上厠繁数(じょうしひんすう)の趣きであったが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
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