...委員の上京するものもようやく頻繁になった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...H氏が上京する報知が来ると...
薄田泣菫 「茶話」
...用事も済んで近いうちに上京することになったので...
田中貢太郎 「妖影」
...△後年ときどき上京すると...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...将軍の代理として上京することがあるだけである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...だから矢張り君も上京する度に僕の顏を見なければ氣が濟まないで來るのだ...
長塚節 「知己の第一人」
...また国々より上京する者詠歌を乞ふの繁なるを厭(いと)ひて...
服部之総 「蓮月焼」
...上京すると、ふじ子は間もなく知人の世話で中央郵便局の事務員になつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...九州から上京する人たちの定宿(じょうやど)になっているようだった...
火野葦平 「花と龍」
...自分もそれに随従して上京することになった...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...私は法学研究のため上京するのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...――僕はどうもこんなジャケット姿ですごすご上京するのも癪ですから...
堀辰雄 「七つの手紙」
...郷里から貧書生が続々上京するので...
武者金吉 「地震なまず」
...東海道の某市に医院を開いているので一月置き又は二月置きという工合に医院の方を代診に任しておいて上京するのである...
森於菟 「屍体異変」
...友だちに勧められて上京することに決心した...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...予の始めて上京するや偶(たま/\)銀座の街を歩し書肆(しよし)に於て一冊を得たり...
山路愛山 「北村透谷君」
...久し振りに上京すると感心する事ばかりである...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...上京すると直ぐに旧友頭山満翁を当時の寓居の霊南坂に訪れた...
夢野久作 「近世快人伝」
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