...今も革命派の上京する者は必ず来つてあれこれと相談を掛け候へども最早相手にならない事に決し候...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...無理してまで洋服や羽織姿で上京する者があったからで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...上京するまでは帽子を被りたることも無き荒男...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...殊に細君の上京する迄何よりの頼みは春三郎夫婦であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...さうして又東京の高等工業學校を志望して上京する其學資となり旅費となる...
高濱虚子 「俳諧師」
...用事も済んで近いうちに上京することになったので...
田中貢太郎 「妖影」
...こう云う話で妙子が上京すると云うのに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...秋本が見舞いがてら上京するということを聴(き)いた...
徳田秋声 「仮装人物」
...妹は翌年の三月頃の初産(うひざん)を兩親のゐる私の家で濟(す)ますために暫(しばら)く上京するのであつた...
「處女作の思ひ出」
...あの靴は僕が上京する時...
原民喜 「魔のひととき」
...何某(なにがし)は此月末(つきずえ)に上京するという話も聞く...
二葉亭四迷 「平凡」
...私は法学研究のため上京するのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...私は「家の整理がつき次第上京する...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...こんだ上京する時には...
三好十郎 「猿の図」
...郷里から貧書生が続々上京するので...
武者金吉 「地震なまず」
...友だちに勧められて上京することに決心した...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...明治二十二年に一家が上京する時...
柳田国男 「故郷七十年」
...久し振りに上京すると感心する事ばかりである...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
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