...上京する前夜、城介を送るささやかな送別会が開かれた...
梅崎春生 「狂い凧」
...十三日には久野村から足利町を経て上京するあわただしさだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...委員の上京するものもようやく頻繁になった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...殊に細君の上京する迄何よりの頼みは春三郎夫婦であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...十二月には貞之助が上京するので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...貞之助夫婦に連れられて廿六日の夜行で上京することに極まってからは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...△後年ときどき上京すると...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...この一月に上京する時は...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...主人が上京するのについて來たついでに寄つたのだといふ...
中島敦 「かめれおん日記」
...上京する度に殆ど一度は伊藤君を訪ねない事は無かつた...
長塚節 「知己の第一人」
...夫人の上京するまで手を束(つか)ねて待っていた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...ともかく叔母を頼って上京することになった...
原民喜 「滑走」
...あの靴は僕が上京する時...
原民喜 「魔のひととき」
...九州から上京する人たちの定宿(じょうやど)になっているようだった...
火野葦平 「花と龍」
...今日上京する事も三日も前に知らせてあるのだから...
二葉亭四迷 「平凡」
...伊織が七五郎の代人として石見守に附いて上京することになった...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...友だちに勧められて上京することに決心した...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...六日、母上京する...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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