...九月になつて上京する時は...
石川啄木 「鳥影」
...しかし矢野が幾多の不安をいだいて上京するに至ったのは深き家庭の事情に原因していることもちろんだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...十三日には久野村から足利町を経て上京するあわただしさだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さうして又東京の高等工業學校を志望して上京する其學資となり旅費となる...
高濱虚子 「俳諧師」
...お母さまをほっといて上京する事は...
太宰治 「斜陽」
...上京する一家族の希望に満ちた有様とは比ぶべくもなかつた...
田山花袋 「朝」
...△後年ときどき上京すると...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...将軍の代理として上京することがあるだけである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...御用掛位な位地で上京する事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...主人が上京するのについて來たついでに寄つたのだといふ...
中島敦 「かめれおん日記」
...先生はなぜ私の上京するまで待っていられないだろう...
夏目漱石 「こころ」
...ともかく叔母を頼って上京することになった...
原民喜 「滑走」
...何某(なにがし)は此月末(つきずえ)に上京するという話も聞く...
二葉亭四迷 「平凡」
...私は法学研究のため上京するのだ...
二葉亭四迷 「平凡」
...近い中(うち)上京する...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...一日も早く上京するようにとおっしゃって下さったので...
三浦環 「お蝶夫人」
...友だちに勧められて上京することに決心した...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...久し振りに上京すると感心する事ばかりである...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
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