...急に退院の手つづきを濟せ上京することになつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...十三日には久野村から足利町を経て上京するあわただしさだった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...用事も済んで近いうちに上京することになったので...
田中貢太郎 「妖影」
...浜屋は僕の友人が上京すると泊る家なので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...酒井雅楽頭(うたのかみ)が代理として御礼に上京することになったが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...御用掛位な位地で上京する事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...なんでも京都へいつてる姉様がこの夏上京するとかいつてたからひよつとしたらその人かもしれない...
中勘助 「銀の匙」
...上京する度に殆ど一度は伊藤君を訪ねない事は無かつた...
長塚節 「知己の第一人」
...だから矢張り君も上京する度に僕の顏を見なければ氣が濟まないで來るのだ...
長塚節 「知己の第一人」
...正月上京する時に持参するからそれまで待ってくれるようにと断わった...
夏目漱石 「こころ」
...先生はなぜ私の上京するまで待っていられないだろう...
夏目漱石 「こころ」
...しかし上京すると直ぐに絹江から便りがあった...
原民喜 「滑走」
...ところでいつ行きたいの? いつ出発できるの?」「あなたは火曜日に帰ると言わなかった? 絵画の生徒のことを言わなかった? 火曜日に上京するのでしたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...近い中(うち)上京する...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...来月になつたら野球見物旁々上京する...
牧野信一 「貧しき日録」
...どうしても上京するつうてきかねえから...
三好十郎 「樹氷」
...郷里から貧書生が続々上京するので...
武者金吉 「地震なまず」
...明治二十二年に一家が上京する時...
柳田国男 「故郷七十年」
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