...震災の歳の暮れに上京すると...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...急に退院の手つづきを濟せ上京することになつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...H氏が上京する報知が来ると...
薄田泣菫 「茶話」
...翁の像京阪地方から上京する旅客は...
高浜虚子 「丸の内」
...意を決して上京することにした...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...貞之助夫婦に連れられて廿六日の夜行で上京することに極まってからは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...秋本が見舞いがてら上京するということを聴(き)いた...
徳田秋声 「仮装人物」
...主人が上京するのについて來たついでに寄つたのだといふ...
中島敦 「かめれおん日記」
...夫人の上京するまで手を束(つか)ねて待っていた...
夏目漱石 「カーライル博物館」
...正月上京する時に持参するからそれまで待ってくれるようにと断わった...
夏目漱石 「こころ」
...上京すると、ふじ子は間もなく知人の世話で中央郵便局の事務員になつた...
林芙美子 「濡れた葦」
...今日上京する事も三日も前に知らせてあるのだから...
二葉亭四迷 「平凡」
...上京するたび柳美館の名に因(ちな)んで柳派の落語家は全部万遍なく誰彼と贔屓にしていた...
正岡容 「寄席」
...どうしても上京するつうてきかねえから...
三好十郎 「樹氷」
...そこを家にして上京するつもりであると明石から知らせて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...上京するまでお祖母(ばあ)様がいらっしゃるかどうかあぶないようでもあるのですよ」浮舟の姫君は自身の親と同じ名の呼ばれていることにわけもなく耳がとまるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...友だちに勧められて上京することに決心した...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...久し振りに上京するとマゴツク事や...
夢野久作 「恐ろしい東京」
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