...上京する前夜、城介を送るささやかな送別会が開かれた...
梅崎春生 「狂い凧」
...僕の戀愛相手が母親を捨てて上京する...
小穴隆一 「二つの繪」
...委員の上京するものもようやく頻繁になった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...H氏が上京する報知が来ると...
薄田泣菫 「茶話」
...もしも俺が上京するようなことがあったら...
高見順 「いやな感じ」
...貞之助夫婦に連れられて廿六日の夜行で上京することに極まってからは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...昨夜の召電によつていつしよに上京する...
種田山頭火 「旅日記」
...秋本が見舞いがてら上京するということを聴(き)いた...
徳田秋声 「仮装人物」
...四月になつたら上京する筈であつた...
徳田秋声 「花が咲く」
...御用掛位な位地で上京する事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...主人が上京するのについて來たついでに寄つたのだといふ...
中島敦 「かめれおん日記」
...ともかく叔母を頼って上京することになった...
原民喜 「滑走」
...九州から上京する人たちの定宿(じょうやど)になっているようだった...
火野葦平 「花と龍」
...二三日ぐらゐ上京するかも知れません...
堀辰雄 「七つの手紙」
...それにクリスマス頃上京するなんていつてゐて...
堀辰雄 「七つの手紙」
...上京する前にロイド君はハイゲイト区オルチャアド街のウイルドハアゲン夫人の下宿へ手紙を書いて部屋を予約しておいた...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...それが終り次第上京するからと返事しておいたが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...後(のち)に弟御(おとうとご)さんが上京することになっても御都合が宜(よろ)しいでしょう」といった...
森鴎外 「渋江抽斎」
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