...四億年だといふ以上は...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...先生は、この上は、何とかして、ここを抜出して、この一大事を出来るだけ早く、警察なり軍隊なりに知らせなければならないと思った...
海野十三 「火星兵団」
...卓の上は南京鼠(なんきんねずみ)の巣でもひっくり返えしたようにどこもここも散らかっていた...
相馬泰三 「六月」
...只此上は夜毎(よごと)の松風(まつかぜ)に御魂(みたま)を澄(すま)されて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...………」と、だんだんそんな工合に持って行って、もっとはっきり突き止めようとすると、「………そやけど、あまり執拗(ひつこ)うちやほやされたら叶(かな)わんやろうし、………」と、ニヤニヤ笑いながらはぐらかして、もうそれ以上は、話に乗って来ないでしまった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...此上は御身が笑顏の光を受けて(under the sunshine of your smile)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...維新以前九段の坂上は馬場なりしといふ...
永井荷風 「桑中喜語」
...そうしている以上は立聞くつもりでなくっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...藪から上は、松の多い山で、赤い幹の間から石磴(せきとう)が五六段手にとるように見える...
夏目漱石 「草枕」
...上総屋の身上はどれほどあるだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雪の上に足跡があつたかい」「あつたやうだよ」それ以上はこの女の粗笨(そほん)な記憶を引出す術(すべ)もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...門の屋根の上は苔だらけでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二景の軍艦上は海軍省来り駄目を出すので手間がかゝり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...最上は蓮花(れんげ)...
南方熊楠 「十二支考」
...私がはっきりそれを約束した以上は決して変更しないという規律を自分につけました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こうなる上は何でもやります」と...
吉川英治 「三国志」
...一勝を捷(か)ち獲た上は...
吉川英治 「新書太閤記」
...この上はわしを突き出すとも...
吉川英治 「旗岡巡査」
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