...」張肘(はりひぢ)をしながら、眼の色を変へて、かうつめよると、井上は、「自体、虱を飼ふと云ふのが、たはけぢやての...
芥川龍之介 「虱」
...これが一生の愛別離苦、今一度御顏をと、すがる妻子の手をはらひて、又も甚兵衞の舟にて、印旛沼をわたり、江戸に着して、この上は、唯直訴の一事をあますのみ也...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...以上は近着の Geographical Review. Oct., 1932. 所載の記事から抄録したものである...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...主人が死んでしまっている上は...
中里介山 「大菩薩峠」
...これより以上は、いくら行っても、へえそんなもんですかなで押し通して澄ましている...
夏目漱石 「それから」
...此上は金次郎に石を抱かせてもと意氣込むのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小松屋の身上はどうなることでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「さあ、この上は、正直なことを聽かう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この上は一死もつて郡民塗炭の苦しみに代る外ないと...
長谷健 「天草の春」
...小倉は、かいつまんで昨夜の困難な航海から、船長の態度から、三上の行為から、宿屋へ――曖昧屋(あいまいや)とはいわなかった――泊まって、凍りついた服をかわかして、けさまでかわくのを待っていたこと、三上は、黙って、宿を先へ出て、宿の者へは一足先へ船の伝馬で帰るからといい置いて行ったこと...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...此上は途中の待ぶせが危ない...
樋口一葉 「たけくらべ」
...いま父上はお母さんを責められた...
山本周五郎 「末っ子」
...けれどこの女の身の上は解りかねる...
與謝野寛 「素描」
...「――笠置の山上は足場も狭い...
吉川英治 「私本太平記」
...よいかっ」「はい」「おぼえておけ」法衣(ころも)の上は何ともなかったが...
吉川英治 「親鸞」
...甲州でも知られた村上は...
吉川英治 「野槌の百」
...唯今、お支度させますから、ちょっと、お待ちあそばして』雪は小やみだったが、猪牙舟の上は、耳が削(そ)がれそうに寒かった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...生きている以上は種々の日常の不快事を(他人の不正や自分自身の不完全や好ましくない運命やを)避ける事ができぬ...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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