...今は亡くなつた上の姉さへ此盛岡に縁付いたのであつた...
石川啄木 「葬列」
...いちばん上の姉は死に...
太宰治 「思ひ出」
...いつか上の姉が、なにもなくてえ、と顏を赤くして言ひつつ線香花火を五束(いつたば)六束(むたば)バスケツトから出して私に與へたが、私はそのとき胸をしめつけられる思ひがした...
太宰治 「思ひ出」
...「あら、」上の姉さんは、顔をあからめた...
太宰治 「佳日」
...」と上の姉さんも笑いながら...
太宰治 「佳日」
...それから私の一ばん上の姉...
太宰治 「故郷」
...私たちの一ばん上の姉の末娘で...
太宰治 「津軽」
...私のすぐ上の姉は...
太宰治 「二十世紀旗手」
...ちょれから」といつも三つ上の姉をからかったような喋り方...
田中英光 「野狐」
...上の姉だけは別の部屋に寝て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...三歳年上の姉のマリアと結婚したのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一番上の姉が十七で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眼を釣りあげた上の姉の常子が...
久生十蘭 「蝶の絵」
...そのため、上の姉の常子は、とうとう婚期を逸してしまったが、生れ落ちてから三十歳まで、山川の日常はサナトリウムさながらの生活で、生水は飲まず、外でものを食べない...
久生十蘭 「蝶の絵」
...年上の姉妹たちが...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...すると上の姉が夜中に眼をさまして...
水野葉舟 「北国の人」
...上の姉は、母さん私およめに行くわとふろしき包を一つもってゆきました、妹は戸台さんのところへそうしてはゆかないらしい様子です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一番上の姉猫を除いて全員を上手な獣医さんの手で去勢してもらった...
村松梢風 「猫料理」
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