...舵座(かじざ)にいる父上の合図どおりに帆の上げ下げを誤るまいと一心になっている...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...上げ下げして水を揚げる長い柄を天秤棒の代りとして肩にかつぎ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...(そこは上げ下げになった窓で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何と挨拶(あいさつ)もし兼ねて手持ちぶさたに杯(さかずき)を上げ下げして居しが...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...「通しなさい」やがて屋敷に通れる山木は幾たびかかの赤黒子(あかぼくろ)の顔を上げ下げつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...筒先を上げ下げしつつ...
直木三十五 「南国太平記」
...「床の上げ下げの世話は誰がするのだ」「下女のお曾根(そね)がいたします...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肩を上げ下げして...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そのどれもがまちまちに上げ下げされていたので横の線が相互に調和しない印象を与えていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...両手を上げ下げした...
火野葦平 「花と龍」
...被告一人の力では労銀の上げ下げをどうすることも出来ない事であるのだから...
平出修 「公判」
...煙突のなかは『煙突掃除器』で上げ下げした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...何を上げ下げしたいのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...徐ろに酒盃を上げ下げしながら...
牧野信一 「鏡地獄」
...洋盃(こつぷ)をそのやうに上げ下げして...
牧野信一 「日本橋」
...そして昇降機のやうに静かに上げ下げしながら首を傾げてゐたのであつた...
牧野信一 「日本橋」
...一歩ごとに気ぜわしく頭を上げ下げしながら行って...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...それでも何かしら不安そうに鍬の上げ下げを凝視していたが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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