...抱き上げると一層苦しげに体を藻掻くので此の一両日は抱かなかつた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...「そこでこれから結論を申し上げるわけなのですが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...目を上げると、放水路の艀は依然として勢よく溯つてゆく...
辰野隆 「旧友の死」
...三百文にも売上げるゆえ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...われわれは彼ら自身の得たパンをその手から取り上げると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...この踊りもいいかげんで切上げることを忘れはしまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...ここへ泊めて上げるには上げるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...普通の農作物とは桁ちがいの効率を上げる...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...手桶の底を振り上げる拍子に...
夏目漱石 「それから」
...これから申し上げるわたくしの陳述は...
西尾正 「墓場」
...自分自身の文化を作り上げる能力はあまり無いが...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...行つて上げるワ」何んと言ふわだかまりのない返事でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親の口から申上げるのも變ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆んな銘々の部屋へ引取って休んでいる様子でございました」お妙はせぐり上げる涙に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」「築上げる? そりや好いかも知れん...
眞山青果 「茗荷畠」
...宮たちと申し上げる中でも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「防げ」「陸へ上げるな」敵の小舟も...
吉川英治 「三国志」
...「私の愛馬はさし上げるわけにはまいりませぬが...
吉川英治 「新書太閤記」
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