...「これは僕の君に上げる最後の手紙になるだろうと思う...
芥川龍之介 「追憶」
...あなたは私の申し上げる事を御信じにならないかも知れません...
芥川龍之介 「妖婆」
...遭難火箭を打ち上げると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...蔀を上げると、格子戸を上へ切った……それも鳴るか、簫(しょう)の笛の如き形した窓のような隙間があって、衝(つ)と電光に照される...
泉鏡花 「霰ふる」
...おまへたち四十人をのこらずしばり上げるぞ...
鈴木三重吉 「ダマスカスの賢者」
...特にカントに沿って取り上げる歴史的理由を持つのである...
戸坂潤 「科学論」
...文学に於けるアカデミズムとジャーナリズムとの対立の一つとして取り上げることが出来はしないかと考える...
戸坂潤 「思想としての文学」
...縄(なわ)で縛り上げるがよい」しばらくして老人は...
豊島与志雄 「狸のお祭り」
...それぞれの楽器を取り上げるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...深夜の樹上を見上げるのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼へ入れても痛くないやうに思つて居たのが――」萬兵衞はせぐり上げるやうに口をつぐみます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...失礼だのとオダを上げるもんだから...
久生十蘭 「魔都」
...川口に明日か明後日逢って色々話して上げるとのこと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...神社や学校で恭々(うやうや)しく買上げる手筈になっているではないか! それをまあ...
牧野信一 「ゼーロン」
...娘たちも平生(ふだん)とは見違えるように奇麗に着飾って何かにつけてはれがましく仰山な声を上げる...
水上滝太郎 「山の手の子」
...いよいよ郷里の秋田へ引き上げることになった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...終にこの見上げるような大岩になったのだといっております...
柳田國男 「日本の伝説」
...源次郎だということを申上げるつもりだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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