...直ぐ初めの計画通りに書き上がる場合とがある...
芥川龍之介 「一つの作が出来上るまで」
...八分の一の低音の次に八分の一の休止があってその次に急速に駆け上がる飾音のついた八分の一が来る...
寺田寅彦 「春寒」
...ぱちぱち近くで火の燃え上がる音がする...
永井隆 「長崎の鐘」
...弾力で膨(ふく)れ上がると...
夏目漱石 「虞美人草」
...「上がる? 元気だなあ」自分は「馬鹿にするねえ...
夏目漱石 「坑夫」
...余が飛び上がるのを相図に四人が申し合せたようにホホホと癇(かん)の高い声で笑った...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その骨格通りにふくれ上がるのだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...清左衛門」いきなり立上がると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一人が立ち上がると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仕事仕舞にして立ち上がると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは」平次は憑(つ)かれたように立ち上がる主人を押えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分から進んで大廣間に飛び上がるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これに乗るか降りるかだ」「この男は何て強靭な頭脳を持っているんだろう!」ラスチニャックはヴォートランが杖を腕に抱えて静かに立ち上がるのを見ながら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...急いで立ち上がると...
正岡容 「圓太郎馬車」
...今も毎度この社前を過ぎんとする鯨は死んで打ち上がる...
南方熊楠 「十二支考」
...丁度その翌日ブラウンはテラピアの波止場で端艇(ボオト)から上がる時...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...駈け上がる者、当る者、みな趙雲の槍に血を煙(けぶ)らせて仆れた...
吉川英治 「三国志」
...二人の猟師は起(た)ち上がる...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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