...天さかる鄙(ひな)の大川の縹渺(へうべう)と目の前に浮び上がる所は如何にも静かに出来上がつてゐる...
芥川龍之介 「金春会の「隅田川」」
...そうだ」僕は飛び上がるほど嬉(うれ)しくなりました...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...多くの魂が跳上がる...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「さしあげた腕」
...しだいに盛り上がる勢力となっていた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...わずかに一階を上がるだけならば...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...飛び上がる方ももちろんかないませんでしたが...
豊島与志雄 「彗星の話」
...逃げられたッ」ガラッ八が飛上がるのを抑えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...踊屋台(おどりやたい)の中で――」「行ってみよう」平次は立上がると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...笹野の旦那に一つ叱られればことが濟むよ」「――」「さア引揚げようか」何んの未練もなく立上がる平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時々湧き上がる涙を拭(ふ)いて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ドンドンと駆け上がるではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところが監督は立ち上がると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...幕が上がる」見よ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...鶏が塒(ねぐら)に入らず梁の上に上がるので...
武者金吉 「地震なまず」
...存外面白い成績が上がるかも知れん...
夢野久作 「爆弾太平記」
...どうしたんですお父さん――もしッお父さんてば! お父さんてば!」立ち上がる父のうしろから...
吉川英治 「江戸三国志」
...弁円は起き上がる時につかんでいた杖を真っ向にかむって...
吉川英治 「親鸞」
...刑事の一人が二階へ上がると...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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