...そして頭上からどっと何十年の埃(ほこり)が落ちて来た...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...壇上から一種凄惨な気が迸って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...山の上から四方の村々をお見わたしになりますと...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...「商売上からそうなったのか」「矢萩さんにかかると...
高見順 「いやな感じ」
...そのうちに、誰かが、仲へ入ってくれるであろうが――)八郎太は、その面目上から、立場から、妻の責任を、こうして負うより外になかった...
直木三十五 「南国太平記」
...上から望んで、原の中心をなしていた、あの池であろうとうなずかれた...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ただその上から飛び下りて見ろと云うんですわ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...上からの重しを取去られたら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...石垣の上から突き落した傷なら下向きに付く筈でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...このばつけの板橋の上から...
林芙美子 「落合町山川記」
...上からは絶え間なしに陽が降っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...しかも上からは休みなく降り...
本庄陸男 「とも喰い」
...その上から漁師の子が自分の衣を脱いで擲(なげう)ち...
南方熊楠 「十二支考」
...貴島の上衣がめくれ、左の腿が現われたが、そこに、ズボンの上から、ほとんど直角に、中型の海軍ナイフが突きささつている...
三好十郎 「肌の匂い」
...「なんですか」と上から岡村が問いかけた...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...仄(ほの)かに秋の朝となった地上を戸板の上から眺めて...
吉川英治 「黒田如水」
...上月城のほうを途上から振向いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...頭の頂上からやや斜めに鼻ばしらを少し外(はず)れて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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