...ふる郷の言葉なつかしう話しつゞけるけふも大空の下でべんたうをひらく十一月四日 晴、行程十里と八里、三重町、梅木屋(三〇・中上)早く起きる、茶を飲んでゐるところへ朝日が射し込む、十分に秋の気分である、八時の汽車で重岡まで十里、そこから小野市まで三里、一時間ばかり行乞、そして三重町まで八里の山路を急ぐ、三国峠は此地方では峠らしい峠で、また、山路らしい山路だつた、久振に汗が出た、急いだので暮れきらう(マヽ)ちに宿へ着くことが出来た...
種田山頭火 「行乞記」
...十一月五日曇、三重町行乞、宿は同前...
種田山頭火 「行乞記」
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