...これを三遍御振りなさいまし...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...」この詞を二三遍繰り返して...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...その真ン中へ豚を縛った位では到底三遍も四遍も成功する事は出来まい...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...あの容れもんに二遍も三遍も入れ替えては注ぎ込みなさいますねん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ある役員は句仏氏の中啓で頭を三遍もたたかれたかと見ている内に...
戸坂潤 「社会時評」
...地蔵さんが指図もしないのに三遍やって鬼どもの前へ下りて行ったら...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然は如何なる大巻の文と雖(いえど)も三遍それを見ると明かになる...
中里介山 「法然行伝」
...好い年をして三遍も四遍も外国へやられて...
夏目漱石 「虞美人草」
...三遍目(さんべんめ)には...
夏目漱石 「それから」
...代助はそれから三千代にも平岡にも二三遍逢(あ)っていた...
夏目漱石 「それから」
...「天然居士(てんねんこじ)の墓碑銘(ぼひめい)ならもう二三遍拝聴したよ」「まあ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いつも三遍宛ぐるぐる廻つた...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...牛は大切な神獸であつて牛を殺す者は人を殺したよりも罪は重いのである――夫から又日中に三浴し或は一夜に三浴する――是は三遍水を浴びるので...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...家を出る時鴫居(しきい)をまたがぬ前に三遍唱うれば蛇に逢わぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...三遍吃つたでせうといふと...
室生犀星 「京洛日記」
...頭を二三遍屈めて...
森鴎外 「雁」
...それを私は無意味に二、三遍引き止めた...
夢野久作 「怪青年モセイ」
...凡夫の妄執を晴らすは念仏に若(し)くは無し南無阿弥陀(なむあみだ)南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)南無阿弥陀 南無阿弥陀仏/\と声高らかに詠誦(えいじゅ)する事三遍(べん)にして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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