...三軒位しか家のない寒村にたまに出喰はすくらゐのものであつた...
安倍能成 「初旅の残像」
...幸いにも風の方角が変って三軒ほど焼けたが私の家まで火の手はのびて来ないですんだ...
上村松園 「縮図帖」
......
三文字屋金平 「為文学者経」
...三軒目にツイ二十年前まであった小さな瀬戸物屋が馬琴の娘の婿の家で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...これから二キロほど先の三軒茶屋(さんげんぢゃや)よりもうすこし先のところから始まって...
海野十三 「一坪館」
...路傍に二三軒の家を見るのみにて...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...二三軒先きの下宿屋の軒燈が蒼白い世界にたつた一とつ光りを縮(ちゞ)めてゐるやうな淋しい灯影ばかりを心に殘して内へ入つた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...なるほど三軒つづきの...
近松秋江 「狂乱」
...二三軒の店を、彼等はぞろ/\片地を見て歩いた...
徳田秋聲 「芭蕉と歯朶」
...二三年来二十七戸の内で馬を飼う家が三軒出来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...他の三軒には、みな、肺を病んでる女人がありまして、今井さんとこと同様なのです...
豊島与志雄 「霊感」
...あれを拾つたのさ」「三軒に放火(つけび)をしたのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三軒に一匹の割で犬を飼ってますよ」「今朝...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近所の二三軒を半燒にして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸には遠縁の御親類が二三軒...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三軒の荒し先を調べる氣になりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三軒目のうちのほうがよっぽど美味(うめ)えや」羊羹綺譚一さすがに一方の大看板雷門助六...
正岡容 「寄席」
...「三人旅」「おせつ」「三軒長屋」「吉原ぞめき」「棒だら」「ずっこけ」「幇間(たいこ)腹」「六段目」「稽古所」「火事息子」「浪華芸妓」...
正岡容 「寄席」
便利!手書き漢字入力検索