...すると、さっきQが、川へおりていった石段から、三軒目に、みょうな家がありました...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...慶応元年丑年十二月十四日の夜の四ツ時(私の十四の時)火事は浅草三軒町から出ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私は帰途、新宿の酒の店、二、三軒に立寄り、夜おそく帰宅した...
太宰治 「佳日」
...「それだけあれば、もう二、三軒飲める...
太宰治 「斜陽」
...二三軒先きの下宿屋の軒燈が蒼白い世界にたつた一とつ光りを縮(ちゞ)めてゐるやうな淋しい灯影ばかりを心に殘して内へ入つた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...下には海水浴をする人達のために構へられた旅舎が二軒も三軒も連つてゐるのが見えた...
田山録弥 「磯清水」
...別れて東京に帰ってから二三軒あちこちのカッフェーを歩いた後遂に現在のカッフェーへ出ることになったのだと云う...
永井荷風 「申訳」
...三軒も四軒も懸け持をやつてゐるが...
夏目漱石 「それから」
...路地を入つて三軒目がそれで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...路地を入って三軒目がそれで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...知り合いの刀屋を二三軒当ってみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...井筒屋といふのは三軒ありましたよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから二三軒顏を見せて歩いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二三軒からの申込が一時(じ)一寸(ちょっと)累(かさ)なったのに過ぎなかった...
二葉亭四迷 「平凡」
...二軒や三軒ではなく...
古川緑波 「甘話休題」
...三軒が三軒見て来た芝居の木戸留であつた事...
眞山青果 「茗荷畠」
...二軒の家を三軒にわけたやうな...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...三軒は商店、一軒は料理茶屋であったが、どこでも店の若い者にいやなことをされる...
山本周五郎 「あだこ」
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