...三軒の雑誌社に約束した仕事は三篇とも僕には不満足だった...
芥川龍之介 「年末の一日」
...そこに鹽の湯の大きな宿屋がたッた三軒だけあるのだ...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...二三軒の貸家もあった...
岩本素白 「こがらし」
...馬琴の後裔(あと)だという瀬戸物屋は爰(ここ)から僅か十二、三軒目であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...隣に並んだ三軒の家の裏を通って...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...百助の横丁を西に突き当った所が三軒町で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...人気のない地内には大きな古屋敷の左右に、荒れた小家が二、三軒あったが、立ち木が多く、草が茂っていた...
徳田秋声 「黴」
...三軒と仕舞屋が建っている...
外村繁 「澪標」
...十二―三軒の家だけで...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...お父さんはすぐそこの炭屋と自転車屋の角を曲ると三軒目だ...
永井荷風 「雪解」
...あれを拾つたのさ」「三軒に放火(つけび)をしたのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...南側の三軒長屋は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昨日のと違ふ東宝の館と、黒崎クラブ、若松クラブの三軒を廻り、火野葦平に報せると来て呉れたので話す、万安といふうちでふぐを食ひ、かけ持ちして館主の招待で支那料理を食ひ、又三軒やって、九時五十九分の汽車で博多へ向ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...」「ありますよ、二軒や三軒は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...水を汲む女に聞けば旅亭三軒ありといわるるに喜びて一つの旅亭をおとずれて一夜の宿を乞うにこよいはお宿叶(かな)わずという...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...二三軒雑誌を素見(ひや)かして...
三島霜川 「昔の女」
...漁家両三軒ありて山下海岸に倚る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜になっても、三軒長屋で、灯りがついたのは、左隣りの一軒だけだった...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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