...椰子の木立があり、カモテやカモテン・カホイの畑があり、そこにニッパの小屋が立っている、そんな家が二、三軒あった...
石川欣一 「比島投降記」
...お得意を廻って、三軒に一つ、五軒に一つの御用を頂戴するだけでは、一日せいぜい三十軒、五六円の商売にしかならない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...「それだけあれば、もう二、三軒飲める...
太宰治 「斜陽」
...三十間堀の河岸通(かしどおり)には昔の船宿が二、三軒残っている...
永井荷風 「銀座」
...先生の知っている所はおそらくこの三軒の家と...
夏目漱石 「ケーベル先生の告別」
...しかもともかくもの饂飩(うどん)を強(し)いられた三軒置いて隣の馬車宿だあね...
夏目漱石 「二百十日」
...寺らしい門を高く構えたのが二三軒目に着いた...
夏目漱石 「門」
...――念のために、三軒の酒屋が、どんな酒を入れていたか、一応聴いて来るがいい」「おだてちゃいけません」「おだてじゃないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...受取ったのは利息の外に月賦の金を入れて三両二分」「――」「三軒目の宇田川町の呉服屋――相模屋清兵衛のところへ行ったのは戌刻(いつつ)半(九時)」「待ってくれ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...片側だけの三軒長屋...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...右側の長屋の三軒目...
羽志主水 「越後獅子」
...(三)三軒長屋を四棟焼いて...
羽志主水 「越後獅子」
...富岡は三軒茶屋まで歩いて映画館へ這入つた...
林芙美子 「浮雲」
...わずか三軒の家をもって成り立っているこの村は...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...じつはもう二、三軒、さる席へ口をかけているんだ」いかにも可愛いもののようにジーッと悧巧そうな小圓太の顔をみつめて、「二つ返事で席亭も承知をするにちがいないよ、お前の腕なら」「…………」真打に、いよいよこの私が真打に...
正岡容 「小説 圓朝」
...二軒の寄席を三軒稼げば...
正岡容 「寄席」
...三軒が皆行(ゆ)き通(とお)しのようになっていて...
柳川春葉 「怪物屋敷」
...五軒三軒と人家のある処には娘たちが集まって...
柳田国男 「木綿以前の事」
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