...知三衣在二積稲下一...
高木敏雄 「比較神話学」
...解脱同相(げだつどうさう)の三衣(さんえ)の下(した)に天魔波旬(てんまはじゆん)の慾情を去りやらず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...戀ひ悲みし永の月日を恨みて三衣(え)一鉢(ぱつ)に空(あだ)なる情(なさけ)を觀ぜし人...
高山樗牛 「瀧口入道」
...紅梅萌黄(こうばいもえぎ)の三衣(さんえ)を打懸けて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...然ればにや失意の情に世をあぢきなく觀じて、嵯峨の奧に身を捨てたる齋藤時頼、瀧口入道と法(のり)の名に浮世の名殘(なごり)を留(とゞ)むれども、心は生死(しやうじ)の境を越えて、瑜伽三密の行の外、月にも露にも唱ふべき哀れは見えず、荷葉の三衣、秋の霜に堪へ難けれども、一杖一鉢に法捨を求むるの外、他に望なし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...瀧口三衣(え)の袖を絞りかね...
高山樗牛 「瀧口入道」
...三衣を纏ひ一鉢を捧ぐる身の...
高山樗牛 「瀧口入道」
...三衣種子袈裟をもって行粧となしたとある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...河竹黙阿弥が伯円の講釈の高評に動かされて「雲上野三衣策前」を劇化上演したのは明治七年十月であるから当然伯円が製作発表したのはその以前...
正岡容 「下谷練塀小路」
...あとからは頭を剃りこくって三衣(え)を着た厨子王(ずしおう)がついて行く...
森鴎外 「山椒大夫」
...胸に下げた三衣袋(さんいぶくろ)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かねてから三衣袋に潜(ひそ)ませておいた黒奉書(くろぼうしょ)の袷(あわせ)一枚...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...かれが着馴れた普化宗(ふけしゅう)の三衣(え)を脱いで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それに添えてある三衣袋(えぶくろ)の中にあった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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