...三筋の処を走らせ...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...三筋(みすじ)も四筋も斬りつけてある」「うん...
海野十三 「幽霊船の秘密」
...一筋……二筋……三筋……するどい爪でひきさかれたとみえて...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...私が十八の時に又二度目の相場の失敗で三筋町の方へ転居する事になりました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...三人の面(かお)に三筋の不安な色が同時に閃(ひらめ)いたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その葉には、放肆(ほうし)な白い縞(しま)が、三筋か四筋、長く乱れていた...
夏目漱石 「それから」
...更に三筋町(みすじまち)の赤い電灯に向って疾走して行きました...
西尾正 「陳情書」
...二筋三筋扇頭(せんとう)の微風に戦(そよ)いで頬(ほお)の辺(あたり)を往来するところは...
二葉亭四迷 「浮雲」
...同廿二年七月改稿)黄楊垣浅草の三筋町から腰屋橋へ抜ける...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...いつもこの三筋町の医家をでると...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...髷の乱れが青白い横顔へ二た三筋ぢ...
正岡容 「吉原百人斬」
...女陰の毛三筋当て置けば...
南方熊楠 「十二支考」
...それから三筋(みすじ)の人種が増殖したように書き載せている...
柳田国男 「海上の道」
...別にもう三筋だけ余分に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...T「あそこで縫った品ァこの通り」T「袂の裏に白糸を三筋縫い込んである」成る程と伝六感心した...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...横に三筋、くっきりと深く皺をよらせ、片手で静かに、火桶のふちを撫(な)でた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...三筋に蝙蝠などが通り物...
山本笑月 「明治世相百話」
...三筋町とも称(よ)んでいますが」「アア...
吉川英治 「宮本武蔵」
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