...三筋町で二三人おろすと...
心猿 「九月朔日」
...以前用たしで浅草の三筋町(みすじまち)を通った時に或る葉茶屋(はぢゃや)になかなか好い狆がいたことを思い出したので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...下谷の三筋町で育って...
田山花袋 「日本橋附近」
...私が十八の時に又二度目の相場の失敗で三筋町の方へ転居する事になりました...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...長い髪が額に二三筋垂れ下るのを無雑作にかき上げる癖と...
豊島与志雄 「運命のままに」
...裾は強けれども剛(かた)からざる線を三筋ほど床(ゆか)の上まで引く...
夏目漱石 「薤露行」
...三筋(みすぢ)か四筋(よすぢ)...
夏目漱石 「それから」
...その葉には、放肆(ほうし)な白い縞(しま)が、三筋か四筋、長く乱れていた...
夏目漱石 「それから」
...自動車が三筋町の電停を一二町も過ぎ尚も疾走を続けようとした折に...
西尾正 「陳情書」
...道具裏には天井から下がった太縄が三筋も四筋もある上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は幼少の砌り三筋町に医を業とする近親があつて...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...三筋町の医家は当時のいかにもさうした稼業の家にふさはしい...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...最早三筋町の近親の家も遠い昔に人手に渡され...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...佐竹や三筋町界隈の寄席の戻りには...
正岡容 「寄席」
...羽織の袂の裏を返すと隅に白糸三筋縫い込んである...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...その額に三筋の皺(しわ)があり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...三筋町とも称(よ)んでいますが」「アア...
吉川英治 「宮本武蔵」
...三筋町でつい日が暮れて帰りなどすると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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