...夜は正に三更万籟死して...
泉鏡花 「活人形」
...十五夜(や)三更(こう)尽きて遊人(ゆうじん)漸(ようや)く稀(まれ)なり...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...烏老は前夜の三更の頃に歿(な)くなっていた...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...毎夜三更を過ぎる頃...
中島敦 「名人傳」
...それでいて、もとから私はこの深夜の、人気(け)もない湧泉というものに、妙に心を引かれるくせがあって、しばしば三更、四更の峡底に、ひとりとぼとぼと降りて行ったものだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...三更月下(さんこうげっか)入無我(むがにいる)とはこの至境を咏(えい)じたものさ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...三更月下の琴声に和して...
樋口一葉 「琴の音」
...三更後一黒虎観に入り一道士を銜(ふく)み出づるを射しが中(あた)らず...
南方熊楠 「十二支考」
...夜三更青木新四郎使を来らしむ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一睡尚三更...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...三更(こう)四更(こう)まで燈下にしがみついていては...
吉川英治 「三国志」
...三更にここを立つぞ」魏延の命令は...
吉川英治 「三国志」
...いまは三更でございます」と...
吉川英治 「三国志」
...夜の二更から三更にかけて...
吉川英治 「三国志」
...夜はやがて三更(こう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――燭は三更、宴はまだ果てず、幼い息女たちは、母の膝に凭(もた)れたり、居眠ったりし始めていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...三更(さんこう)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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