...富士を盟主として、十三州の名山、悉く寸眸に收まる...
大町桂月 「鹿野山」
...国際通りの「三州屋」が会場であった...
高見順 「如何なる星の下に」
...營の三州を加へたものだとし...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...ここに薩隅日三州の太守...
中里介山 「大菩薩峠」
...三州からこっちの方へかけては...
中里介山 「大菩薩峠」
...特に三州方面から駈けつけたものと見受けます...
中里介山 「大菩薩峠」
...三州の藤太(とうた)というのが駿府(すんぷ)でお手当になりましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三州の藤太が死に際に白状したのはたったこれだけ」「それがどうしてお品さんに判ったんだ」「駿府のお役所から人が来ましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三州の藤太の命より大事にしていた立派な煙草入の中に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...味噌汁は三州(さんしゅう)味噌の煮漉(にごし)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...三州の有名な花祭(はなまつり)に用いる「ざぜち」と呼ぶ切紙も見事な出来栄を見せます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...『三州奇談』と題したあの地方の記録に載せられ...
柳田国男 「海上の道」
...又ホウオウエンヤなどきねこさ祭 まら祭などいふ所もある尻振り祭 豐前井出浦うなごじ祭 三州牛窪一二...
柳田國男 「祭禮名彙と其分類」
...天龍川対岸の三州富山村の熊野社でも...
柳田国男 「年中行事覚書」
...牛久保衆というのは、三州牛久保の産、山本道鬼入道を初め、大仏庄左衛門、諫早(いさはや)五郎など、すべて同郷の勇将猛卒で組織されている真っ黒な一隊だった...
吉川英治 「上杉謙信」
...桜場隼人(さくらばはやと)は三州挙母(ころも)村に...
吉川英治 「剣の四君子」
...尾張三州で百七万石の封(ほう)を持ち...
吉川英治 「新書太閤記」
...――池田勝入は、一路、三州岡崎をさして、敵地行を決して来ながら、その目的地からは横道の――岩崎城へ攻めかかり、朝めし前に、小城一つを踏みつぶした快にひたりきって、「かちどき!」と、武者声を命じ、「三州入りの、幸先(さいさき)よいぞ」と、六坊山(ろくぼうざん)に床几(しょうぎ)をおかせ、かち獲(と)った敵の首級二百余を、実検していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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