...古説に三女ありて人生運命の泰否を掌(つかさど)る...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...糟谷(かすや)は次男(じなん)芳輔(よしすけ)三女(じょ)礼(れい)の親子(おやこ)四人の家族(かぞく)であるが...
伊藤左千夫 「老獣医」
...ぬえくさの一三女(め)にしあれば...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...蛇髪復讐女神 ギリシア神話の復讐を司る三女神...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...三女らくは実扶的利亜(ジフテリア)に罹って三歳で亡(なく)なっていた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...主人の第三女などは数え年で三つだそうだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...勧修寺贈左大臣教秀の三女である...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...二年後に三女のフランチスカが亡くなった...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...中姫君(三女のなき時も次女は中姫と呼ぶ)には十三絃(げん)の琴をそれに合わせながら始終教えておいでになるために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...翁助妻は名録に文化十一年に生れた第三女だとしてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此ちよの三女が敬である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その僅に存するものは文化甲戊生の三女長(ちやう)一人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三女棠(とう)は山内氏を襲(つ)ぎ...
森鴎外 「渋江抽斎」
...成斎には二子三女があって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...三女のしづ、あるじは和助といって、船宿経営の手腕は浦粕随一といわれたし、客筋のいいこと、常に繁昌(はんじょう)していることも事実であった...
山本周五郎 「青べか物語」
...二女のふきや三女のとみについて述べることはないだろうし...
山本周五郎 「季節のない街」
...新朝廷がたの息がかかっているその小宰相をさりげなく三女人のうちに加えていたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...その頃の事といえ、わが家の戸籍などを人前に出すのもどうかと思うが、母に苦労させた喰べ盛りの口数を示すために、一応ここで幼い弟妹たちの名を並べてみるなら、まず長男のぼく十四を頭に、次男素助七つ、長女きの十二、次女カエ九つ、三女浜四つ、四女千代一つ、という揃いも揃ってヒヨコばかりが六人もいたのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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