...地面には例の消火機械が二、三台置いてあり、柄の両端に一人ずつ――それ以上がつかまる余地がない――立ち、筒先き役は箱の上に立って、水流をあちらこちらに向けながら、片足で柄を動かす応援をし、これ等の三人は気が狂ったように柄を上下させ、水を揚げるのだが、柄を動かす度に機械が地面から飛び上る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...三台の荷馬車が此方(こちら)へ向いて進んで来る...
石川啄木 「漂泊」
...「敵機三台に対し...
海野十三 「空襲葬送曲」
...あと三台は、さっきのところに待っている...
海野十三 「三十年後の世界」
...パトロールカーが三台もやってきました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...彼等の傍(かたわら)を空車が二三台通りかかりました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...――「きっとどこかの貧乏貴族(びんぼうきぞく)だろうよ」「三台の辻馬車(つじばしゃ)で越していらっしゃいました」と...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...三台に坐するの宰相よりも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...別荘を二つと自動車を三台と...
中谷宇吉郎 「楡の花」
...五翌日朝早く門野は荷車を三台雇って...
夏目漱石 「それから」
...記念柱の下にはアメリカ人らしい遊覧客が車を二三台乗り捨てて眺めていた...
野上豊一郎 「ヴェルダン」
...……どうぞ、すぐね」四警笛が、草原いっぱいになって、威勢よくヘッド・ライトを光らせた自動車が、十二三台、次ぎつぎに前の荒畑へ乗り込んで来る...
久生十蘭 「キャラコさん」
...二三台の車が客を待つてゐた...
北條民雄 「青年」
...三台ほどの車に分乗して姫君の一行は邸(やしき)をそっと出て行くらしい物音を聞くのも若君にはつらく悲しかったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...光を消した二三台の小型自動車が雨の中に傾いて停っていた...
山川方夫 「演技の果て」
...三台所の女が、帳場へ告げたとみえて、表から路地を廻って来た旅籠屋(はたごや)の手代が、「お女中さま、お宿でございますか」朱実(あけみ)は落ちつかない眼で、「ええ、どこなの?」「ついそこの入口でございますよ、ヘイ、路地の右側の角(かど)で」「まあ、じゃあ往来に向っているんですね」「往来でも、お静かでございますが」「出入りに眼がつかないような家をと、捜していると、ちょうど路地の角に掛行燈が見えたから、この奥ならと思ってはいって来たんだけれど」と、お通のいる一棟をのぞいて、――「ここは、お宅の離屋(はなれ)じゃないの」「はい、手前どもの別棟でございますが」「ここならばいいのね……...
吉川英治 「宮本武蔵」
...失踪したゲドニー、一頭の犬、八体の無傷な生物標本、三台の橇、いくつかの機器類、図入りの科学技術書、筆記用具、懐中電灯と電池、食糧と燃料、暖房器具、予備のテント、毛皮の外衣、その他無くなってしまったものについては正気な頭では推測しようがなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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