...三つ四つ軒燈籠の影に送られ...
泉鏡花 「婦系図」
...三つ四つ宛舟に乘せあるは夜目にもそれと知れるのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...素人(しろうと)に判りよい方法を三つ四つ...
海野十三 「遊星植民説」
...楔型(くさびがた)の石塊が三つ四つ首を出している...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...今では三つ四つの子供が遊んでゐる郊外の町が...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...N氏は自分が「三つ四つしか残るまい...
薄田泣菫 「茶話」
...その實例を三つ四つ...
太宰治 「知らない人」
...大半は種になったコスモスの梢(こずえ)に咲き残った紅白の花が三つ四つ淋(さび)しく迎える...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...さうして振り冠つて三つ四つ打ち下ろした...
長塚節 「撃劍興行」
...へエ――」ピヨコピヨコと三つ四つ續け樣にお辭儀をしたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...床の間には空つぽの三方が三つ四つ並んで居るだけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「三つ四つ撲りつけるのは関(かま)わんさ...
久生十蘭 「金狼」
...三つ四つの私は母やおばあさんに手をひかれて漸っとよちよちと歩きながら...
堀辰雄 「花を持てる女」
...見渡す限りはるばるとした平原の彼方に三つ四つ点々と瞬いてゐる村里の灯火(ともしび)の中に...
牧野信一 「バラルダ物語」
...小ぎれいな字を三つ四つ書いたと思うと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...何心なく持つて来たるサイフォンの瓶(びん)にコップ三つ四つ...
森鴎外 「そめちがへ」
...本丸の灯が三つ四つきらめいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...損害をかまわず敵の出城三つ四つを強襲して全滅させたので...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??