...江口君三たび論ずらく...
芥川龍之介 「八宝飯」
...三たび鐵梯を攀ぢて...
大町桂月 「十和田湖」
...三たびか鞭(むち)もて追ひしものを...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...弱い、踏みにじられたる、いまさら恨(うら)み言えた義理じゃない人の忍びに忍んで、こらえにこらえて、足げにされたる塵芥、腐った女の、いまわのきわの一すじの、神への抗議、おもんの憤怒が、私を泣かせた、ここを忘れてはならない、人の子、その生涯に、三たび、まことに憤怒することあるべし、とモオゼの呟(つぶや)き...
太宰治 「二十世紀旗手」
...三たび賭けて三たび勝った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...かれはまた三たびロハ台に腰をかけた...
田山花袋 「田舎教師」
...同僚に聲ある限り高らかに三たび續きて呼び叫ぶ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お玉は三たびここで奇異なる感に打たれたのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三たび馬を回(めぐ)らした後...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いよいよ悪かったか」神尾はついに三たび...
中里介山 「大菩薩峠」
...酔興を三たび重ねて...
夏目漱石 「野分」
...「……」三たび黙って後戻りすると...
正岡容 「小説 圓朝」
...此の如くすること三たびに及んだので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...再び三たび彼の名を呼ばねばならなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...家三たび荒く揺れぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...三たび舞い歌って大喝采をはくしたというあの故事(ふるごと)を...
吉川英治 「私本太平記」
...空(から)まわし三たび首尾(しゅび)よく相すみましたから...
吉川英治 「神州天馬侠」
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