...ほかの三人は刻みはすわない...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...そりゃ何処で拾ったのです」「二三日前に...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...二三人の男の燈籠の根もとにしゃがんで釣りを垂れているのが見える...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...おさとへおかえりになりました当座は、お肩のほねといちばんうえのあばらとのあいだに凹みが出来、それがだん/\ふかくなりまして、おくびのまわりなどひとしきりの半分ほどにおなりなされ、やせほそられるばかりでござりましたので、りょうじを仰せつかりますたびになみだにくれておりましたところ、三年目、四ねんめあたりから、うれしや日に月にわずかずつ肉がおつきなされ、七八ねん目には小谷のころよりもなまめかしゅうつや/\とおなりなされて、これが五人のお子たちをお産みあそばしたおかたとはおもえぬほどでござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...庸三からいうと、すでに久しく膠(にかわ)の利かなくなったような二人の間も、わずかに文学というものによって、つまり彼女の作家的野心というようなものによって繋(つな)がれているにすぎず、それさえ思い切れば、彼女はこの恋愛の苦しい擬装からいつでも解放されうるわけであったが、葉子から見れば、この世間しらずの老作家は、臆面(おくめん)もなく人にのしかかって来る、大きな駄々児(だだっこ)であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...第三の批難...
戸坂潤 「科学方法論」
...それでも二、三度彼は、おずおずと出発のことをほのめかした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただより高き音楽への憧(あこが)れを持ち続けて三年の課程をおえたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...元治元年、私が中津に行(いっ)て、小幡篤次郎(おばたとくじろう)兄弟を始め同藩子弟七、八名に洋学修業を勧めて共に出府するときに、中津から先(ま)ず船に乗(のっ)て出帆(しゅっぱん)すると、二、三日天気が悪くて、風次第で何処(どこ)の港に入るか知れない、スルと南無三宝、攘夷最中の長州(ちょうしゅう)室津(むろつ)と云う港に船が着(つい)た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...下婢(かひ)と書生の三人暮しにていよ/\世間婦人の常道を歩み始めんとの心構(こゝろがま)へなりしに...
福田英子 「母となる」
...残金八一・七六のうちこちらでもつのは一〇・三〇に願うというわけでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...第三の句を「うち見れば」と改めてくれた...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...万三郎の云うことを書きとめた...
山本周五郎 「風流太平記」
...三千余騎を率いて山を下って行った...
吉川英治 「三国志」
...「三位殿、御苦労ながら」阿波守が目くばせすると、「は」立ってあたりに人なきやをたしかめ、縁の端に坐りなおして見張役となる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...欲しいと思っていた竹越三叉(さんさ)の二千五百年史などわけてうれしかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...尾を振りながらぴつたり三疋引き添うてこちらを見て立つてゐる...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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