...「きさまは……おれが愛ちゃんに頼んだになぜよけいな事をしくさるんだ」とそういって威丈高(いたけだか)になった倉地には葉子はもう目もくれなかった...
有島武郎 「或る女」
...校歌といつたやうな性質のものを試みに作つた丈です...
石川啄木 「雲は天才である」
...からだを椅子にしばりつけるための丈夫なバンドがひじかけのところについているものだった...
海野十三 「怪星ガン」
...ところが、今も申す通り、丈(たけ)五尺の唐子で一対という注文、今日ではなんでもないが、その当時、徳川末期のドン底の、すべて作品が小さくなっている時代の彫刻界では、丈五尺というと、まずなかなかの大物(おおもの)であって、師匠の店においても、店初まって以来の大作であった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...「大丈夫です...
太宰治 「佳日」
...充分御信用下さって大丈夫なのです」と付け加えた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...久しぶりに尋ねて来た志丈から...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...「ここなら大丈夫だ」「でも...
田中貢太郎 「変災序記」
...「僕は死にはしない、大丈夫だ...
豊島与志雄 「二つの途」
...稍(やゝ)特殊的傾向を帯びる丈に複雑であつた...
夏目漱石 「それから」
...君、大丈夫かい...
夏目漱石 「二百十日」
...どうするつもりだ」「大丈夫ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人はほんとに働く事が休息の様に働ける丈け働いて居ますはね...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...此の分なら大丈夫だ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ヒマワリは昔に丈菊といった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...齒のある下駄を穿いて庖丁の手を動かしてゐる姿丈が記憶にある...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...径一尺四寸三分、丈一尺六寸二分...
柳宗悦 「工藝の道」
...おなじ美丈夫ながら...
吉川英治 「私本太平記」
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