...ただ神界(しんかい)に籍(せき)を置(お)いているという丈(だけ)で……...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...お陰で今も足はたいへん丈夫でございます...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...無類丈夫にできている...
海野十三 「地球要塞」
...それと彼には又彼丈けの虚勢があるのだ...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...私は五年まえに病気をして、そのとき、ほうぼうの友人たちに怪しい手紙を出してお金を借り、それが積り積って、二百円以上になって、私は五年後のいまでも、それをお返しすることができず、借りたお金を返さないのは、それは見事な詐欺(さぎ)なのであるが、友人たちは、私を訴えることを、ようせぬばかりか、路で逢っても、よう、からだは丈夫か、とかえって私をいたわるのである...
太宰治 「春の盗賊」
...「大丈夫、お婆さんも助けてあげるよ...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...大丈夫ですよ、あの病院ならそう遠くはありませんから...
豊島与志雄 「二つの途」
...竜之助は厄介(やっかい)な者につかまったと当惑し、「これ子供たちや、このおじさんはどこの人じゃ」「これは道庵先生というて、長者町のお医者さんじゃ」「このように酔うては難儀じゃ、誰か邸まで沙汰(さた)をしてくれ」「ナニおじさん、大丈夫だよ、この先生はいつでも酔払(よっぱら)ってるんだから放(ほう)っとけば一人で帰るよ」「やーい子供、踊れ踊れ、踊りの上手な奴にこの面こをやるぞ、そら、こんなふうに踊れ」面をかぶったまま章魚(たこ)のような恰好(かっこう)をして踊り出したので、往来に見ていたものが一度に吹き出します...
中里介山 「大菩薩峠」
...立てねえかい」「大丈夫でございまっしゃろ」「いいよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...たゞ土の下(した)へ心が沈む丈で...
夏目漱石 「「土」に就て」
...私はこんな丈夫な...
林芙美子 「新版 放浪記」
...もうこれ丈(だ)けでも今度の旅行は沢山だよ...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...それが頸と足首との二箇所で丈夫な杙(くひ)に縛り附けてあるのである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
...お屋敷がやかましいんじゃねえのか」「大丈夫だよ...
山本周五郎 「風流太平記」
...そのとき彼は丈夫なほうの足を草の根につっかけて横ざまに倒れた...
山本周五郎 「藪落し」
...今ある城廓は周囲二十四町、高さ二丈、明の洪武年間(十四世紀)の築造である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...丈八は凝(じっ)と一学の顔を見つめた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...丈八」「米沢への江戸土産(みやげ)に...
吉川英治 「無宿人国記」
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