...「万般のうま味を備える」...
...いろいろな種類の物事。「万般多忙」...
...あらゆるもの。「万般の物」...
...「万般手段を講じる」...
...「彼女には万般のご加護があります」...
...万般の学問を愛すべし...
芥川龍之介 「大正十二年九月一日の大震に際して」
...今日でもなお民族性が会戦指揮方針のみならず軍事の万般にわたり相当の影響を与えつつある事を見るのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...社会万般の現象は...
井上円了 「おばけの正体」
...この中枢たる脳細胞を活動せしめて開展したる吾人の万般の事業は...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...万般の事、謙虚自ら処(お)り、勉めて他の長を取り自己の短を補えば、其処(そこ)に高き文明と低き文明との調和が成り、それが日常の実生活の上に現れて、富裕を致し、国運も隆昌になる...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...それから入院費用の事やその他万般に就いて日本新聞社から依頼されていた事を黄塔君はすべて余に一任した...
高浜虚子 「子規居士と余」
...建築内部の設計装飾等の万般について計画をしておられまして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...社会万般の問題といふことよりも...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...それから生ずる万般の群象を...
中井正一 「美学入門」
...現代西洋風の制度は政治法律教育万般のこと尽(ことごと)くこれに等しい...
永井荷風 「日和下駄」
...丸亀市の長尾家における山川健次郎先生の実験に万般の援助をされた藤...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...念を入れたうえにも念を入れ、手配り万般、ここに相整いまして、いまやその日を待つばかり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...この牛君……牛様に武芸万般を仕込んでぜひともヘルキュレスを闘技場(アレエヌ)の砂に埋葬しようという...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...天下万般の学に通じ事に暁(さと)らざるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...肥え太つた万般の事の上に働いた知性の表れの一面でもあるのをよく教へられる...
水野葉舟 「言文一致」
...その他万般のことが支那風であるのに...
柳宗悦 「工藝の道」
...当時万般の器物皆そうであって...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...ひいては社会万般のこと...
吉川英治 「新書太閤記」
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