...「万般のうま味を備える」...
...いろいろな種類の物事。「万般多忙」...
...あらゆるもの。「万般の物」...
...「万般手段を講じる」...
...「彼女には万般のご加護があります」...
...この中枢たる脳細胞を活動せしめて開展したる吾人の万般の事業は...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...すべからく社会万般の問題は双方のいい分を立て譲るところは譲り合って円満解決へと運ぶのが順序なのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それから入院費用の事やその他万般に就いて日本新聞社から依頼されていた事を黄塔君はすべて余に一任した...
高浜虚子 「子規居士と余」
...社会万般の問題といふことよりも...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...それから生ずる万般の群象を...
中井正一 「美学入門」
...それは凡(およ)そ考え得る万般の注意を払われたにもかかわらず...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...竹内の四人が前日から泊りこんで万般の準備にとりかかった...
久生十蘭 「玉取物語」
...この牛君……牛様に武芸万般を仕込んでぜひともヘルキュレスを闘技場(アレエヌ)の砂に埋葬しようという...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...葬儀万般弊社が取りはからいまして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...演奏場などその他万般の設備を遺憾なく整え...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...芸道万般みな然りであらうと言下に私は云つた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...肥え太つた万般の事の上に働いた知性の表れの一面でもあるのをよく教へられる...
水野葉舟 「言文一致」
...ゴシック時代の渾然(こんぜん)たる万般の統一について語る必要はないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...この「茶」の味わいが万般の風物に影響を及ぼしたのは云うまでもない...
柳宗悦 「工藝の道」
...万般の目途は自我を越えた大我へと進んでゆきます...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...小さな島ながらこの島は地貌(ちぼう)が万般であると同様に...
柳田國男 「地名の研究」
...私共が引受けて万般の準備を整えたい考えでおります...
夢野久作 「爆弾太平記」
...市政万般の公事(くじ)を裁決して...
吉川英治 「大岡越前」
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