...「万般のうま味を備える」...
...いろいろな種類の物事。「万般多忙」...
...あらゆるもの。「万般の物」...
...「万般手段を講じる」...
...「彼女には万般のご加護があります」...
...その周囲の万般の状況も同一にならなくてはならないと云ふのである...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...宇宙万般の事万般を貫くの理法ありて...
石川啄木 「閑天地」
...この中枢たる脳細胞を活動せしめて開展したる吾人の万般の事業は...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...万般の事、謙虚自ら処(お)り、勉めて他の長を取り自己の短を補えば、其処(そこ)に高き文明と低き文明との調和が成り、それが日常の実生活の上に現れて、富裕を致し、国運も隆昌になる...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...万般に亙(わた)って能(よ)く研究したならば...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...それから入院費用の事やその他万般に就いて日本新聞社から依頼されていた事を黄塔君はすべて余に一任した...
高浜虚子 「子規居士と余」
...あわせて社会万般のことにもその感化を及ぼすものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...万般の問題総べて賄賂と報酬とに依て決定し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それから生ずる万般の群象を...
中井正一 「美学入門」
...丸亀市の長尾家における山川健次郎先生の実験に万般の援助をされた藤...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...それは凡(およ)そ考え得る万般の注意を払われたにもかかわらず...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...念を入れたうえにも念を入れ、手配り万般、ここに相整いまして、いまやその日を待つばかり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...大に眼を開いて万般の事象特に人間界の種々相に歌材を求める時代がその内には来ようから...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...演奏場などその他万般の設備を遺憾なく整え...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...天下万般の学に通じ事に暁(さと)らざるべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...だが万般の事象は皆同じ法のもとに育(はぐく)まれているのである...
柳宗悦 「工藝の道」
...ゴシック時代の渾然(こんぜん)たる万般の統一について語る必要はないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...小さな島ながらこの島は地貌(ちぼう)が万般であると同様に...
柳田國男 「地名の研究」
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