...如何(いか)に万法(ばんぱふ)は流転(るてん)するとはいへ...
芥川龍之介 「本所両国」
...何時でも「万法流転」と『松の葉』の小唄を借用してゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...十九世紀末には二万法という値が付いた...
辰野隆 「愛書癖」
...万法一に帰す、一いずれの所にか帰すというような禅学の公案工夫に似たものを指定しなければならんようになります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...自己が万法に証せらるる所に...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...二十万法(フラン)ばかりのところへ行っているんです...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...ウィンナムという英国の婦人が一夜のうちに二十万法(フラン)勝ちあげ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...先週も三人組の独逸人に百万法(フラン)近くやられて...
久生十蘭 「黒い手帳」
...五法でやって千法! 百法でやっていたら二万法...
久生十蘭 「黒い手帳」
...ただの一度の失敗もなしに八十万法勝ちあげてしまった...
久生十蘭 「黒い手帳」
...勝ちあげた十五万法は朝日の前の霜と消える...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...百回で三百五十万法...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...千法(フラン)札で二十五万法を入れたタヌの手提げ(サッカ・マン)を持ったまま...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...「メジューズ号は開拓資金として九万法(フラン)の金貨を積んでいる...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...お寺では 梅咲く日羅浮の仙女となりて入る万法帰源院の門かな 梅散るや放生会など行はゞをかしかるべき大寺の池 などの作がある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...万法帰一から脱体したものであらうが唯恐れ入る外はない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...何万法(フラン)か出して買って来た世界第一...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...二十四時間以内に三万法(フラン)の金を出せ...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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