...万斛(ばんこく)の同情無き能わず候...
芥川龍之介 「影」
...この忠告を受けた時の二葉亭の胸中万斛(ばんこく)の遺憾苦悶は想像するに余りがある...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...涼味スリル万斛(ばんこく)のウォーターシュートの娯楽施設を...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...さらに万斛(ばんこく)の油を注がれたり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...噴火孔(ふんかこう)から吹き出す幾万斛(いくまんごく)の煙りは卍のなかに万遍(まんべん)なく捲(ま)き込まれて...
夏目漱石 「二百十日」
...僕は君に万斛(ばんこく)の同情を寄せている...
二葉亭四迷 「平凡」
...中に万斛の涙あり...
正岡容 「大正東京錦絵」
...その裏面には実に万斛(ばんこく)の涕涙(ているい)を湛(たた)うるを見るなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...万斛(ばんこく)の玉を転(ころ)ばすような音をさせて流れている谷川に沿うて登る小道を...
森鴎外 「杯」
...8130万斛(ばんこく)の不義理を十分填め合せるでしょう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...怒気満面の中に万斛(ばんこく)の涙を湛(たた)え...
夢野久作 「鼻の表現」
...重蔵はハッと万斛(ばんこく)の水を浴びて小手を緩めたが...
吉川英治 「剣難女難」
...万斛(ばんこく)の油が一夜にともされるという騒曲の灯の...
吉川英治 「三国志」
...先にご当家から呂布へ与えると約束した兵糧五万斛(ごく)...
吉川英治 「三国志」
...万斛(ばんこく)の涙をながして憐愍(れんびん)を乞うたが...
吉川英治 「三国志」
...万斛(ばんこく)の涙をそそいで...
吉川英治 「三国志」
...万斛(ばんこく)の涙を覚えていたに違いない...
吉川英治 「私本太平記」
...敵兵万斛(ばんこく)の血しお!)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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