...出窓に万年青(おもと)を置いたしもた屋の...
岩本素白 「寺町」
...浜万年青、一名いかりおもと、それを愛して俊和尚が植えひろげてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...その硝子窓の外に並べて置かれてある大きな鉢植ゑの万年青(おもと)の葉が埃塵で真白になつてゐるのを見た...
田山録弥 「犬」
...投(はふ)つたまゝにして置いた万年青(おもと)の鉢だの...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...青いものは室の中の一鉢の万年青(おもと)きりだった...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...万年青の上の方、壁に七福神の卑俗な額が掛っていた...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...縁側に小さい万年青の鉢が置いてある...
豊島与志雄 「失策記」
...万年青(おもと)構図の緑がかった落着いた帯をしめ...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...下駄箱(げたばこ)の上に載せた万年青(おもと)の鉢が後向(うしろむき)にしてあれば...
永井荷風 「ひかげの花」
...万年青ヲ愛スル富家翁ノ臭味ト一様...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...どこの町端(まちは)の『万年青合せ』にも必ず持って出かけて自慢の鼻をうごめかす...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...殊更らしい顰めっ面をして万年青の前に跼んでいるのは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...万年青が枯れたのが厄落しになろう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...万年青なんてえものもいい加減なもんですな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...息をはずませながら万年青を諸手掴みにする...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この万年青を睨みつけて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...万年青年であり得るでしょうか...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...万年青(おもと)に五十金...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索