...夜を徹し六七里の夜道をてくらなければならなかった...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...諸手(もろて)を拡げて海を抱いた七里の砂浜には...
石川啄木 「漂泊」
...七里のわたし浪(なみ)ゆたかにして...
泉鏡花 「歌行燈」
...祖母の家からは西に六七里離れた処まで連れて来られて仕舞ひました...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...その音七里(ななさと)に聞ゆ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...七里ヶ浜の磯(いそ)づたい...
太宰治 「虚構の春」
...……これはわしの考えだ、わしだけの考えじゃが、しかしバカな奴じゃのう、お前は! 人の心も知らずに、下らんことをいい出しよって!」深井は、ここから二十六、七里離れた町、この町へ行く途中嫂の実家があります...
橘外男 「仁王門」
...そして六七里も矢のように行ったかと思うと...
田中貢太郎 「柳毅伝」
...夕方、そこらを散歩する、芭蕉柳塚といふのがあつた、折からの天神祭で、式三番叟を何十年ぶりかで見た、今夜はきつと少年の日の夢を見るだらう!・晴れたり曇つたり籠の鳥曇り日、珠数をつなぐ四月廿五日晴、行程七里、直方市外、藤田屋(二〇・上)どうしても行乞気分になれないので、歩いて、たゞ歩いてこゝまで来た、遠賀川風景はよかつた、身心がくつろいだ...
種田山頭火 「行乞記」
...茅ヶ崎まで歩く、汽車で熱海まで、そこからまた歩く、行程七里、労れた...
種田山頭火 「旅日記」
...「アラスまでまだいかほどあるだろう?」「まあたっぷり七里かな...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かねて藩へ七里の渡しが止まったら...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...七里村の恵林寺と申すのはいずれでござりましょうな」「恵林寺は...
中里介山 「大菩薩峠」
...嶺岡山脈の大半を占める牧牛場――周囲は十七里十町余...
中里介山 「大菩薩峠」
...まっしぐらに宮の七里の渡し場めがけて走っている...
中里介山 「大菩薩峠」
...七里三十町あるというので...
野村胡堂 「胡堂百話」
...『こんな大きな五葉は六七里四方には見當りません...
横瀬夜雨 「春」
...七里ヶ浜の“大馬揃い”は...
吉川英治 「私本太平記」
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