...柳原ものではあるまいかと思われるような上下色沢の不揃いな金モール服が何と六百何円――貧乏村の校長氏の高等官七等の栄誉を飾るためにこの瘤村長は通学児童の筆墨代をせしめたのである...
犬田卯 「瘤」
...五経の解釈が出来ると七等になり...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...これは二人ながら七等以上を貰っていて...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...而して明教館からも七等に進められた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...勳七等の青色桐葉章を得意氣にぶら下げた動物學の先生の稚氣...
南部修太郎 「猫又先生」
...縁側にすっくと立った八百屋お七等身の像...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...なぜなら一つの文の中で、八六、三四、五七等の、種々雑多な音律を取り混ぜるのは、それ自ら散文の形式だからだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...……高等官七等...
久生十蘭 「金狼」
...それでこの人生の行路においてひとり九等官のみならず、三等官、四等官、七等官、その他あらゆる文官、さては誰に忠告をするでもなく、誰から注意をうけるでもないような人たちにすら、あまねく降りかかるところの、あの様々な不幸さえなかったならば、おそらくこの平和な生活は彼の深い老境にいたるまで続いたことであろう...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...唾でもひつかけてやらあ! 七等官がどれだけ偉いんだ! 時計に金鎖をぶらさげたり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...七等官あたりなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...彼の知り合いの七等官がやって来る...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...どうせ堪七等と寄り合つたからには馬券買ひの費用を捻出するために伯五郎を口説いてゐるに違ひないのだ...
牧野信一 「沼辺より」
...」伊藤誠斎は己巳の席順に「第七等格...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...藤田松軒」「第七等格...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...雄蔵は席順の「第七等席...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「明治五年七月東京第一大区十一小区東松下町三十七番地工部省七等出仕塩田真方寄留」の文がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これらは皆多数の次郎・三郎を区別するために菅太・野三・橘六(きつろく)・中七等と称えた遺風であります...
柳田國男 「名字の話」
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