...ききんの惣領(そうりょう)息子が丁年になったような顔をしています...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...即ち日本は丁年以上のものと丁年未満のものでは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...同志の村木というまだ未丁年の男が一人...
大杉栄 「続獄中記」
...「啓蒙とは理性が自業自得で陥っている未丁年状態から解放されることだ」と...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...丁年に達したら独立することができるという確信をもって成長した唯一の息子であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おまえはまだ丁年に達していないんだからなあ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...コゼットが丁年に達するか結婚するかする時彼女に渡されることになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今の兵隊が二十歳の丁年で従軍して敵に対って別に怖れもせず...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...実は光子の連子(つれこ)になる為年(ためとし)が丁年になった時...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...自分は腹の中であたかも丁年(ていねん)未満の若者のような自分の態度を苦笑しながら...
夏目漱石 「行人」
...彼はまるで丁年(ていねん)未満の中学生のような熱心をもって毎日それを迎え読んでいた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...そうそう貴方(あなた)はまだ丁年(ていねん)未満ネ...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...『旅団長』及び『未丁年者』の両作に依つて文学史上不朽の名を残してゐる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...丁年の周子の弟である...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...いつ丁年になるでもなく...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
......
森鴎外 「遺言三種」
...未丁年者を、山へ連れてきたということは、ちょっと、碩学(せきがく)の中で、問題になったが、結局、取るにたらん子どものことだし、僧正が青蓮院に在住のころから、お側に侍(かしず)いていた者でもあるし……と黙認になっているのだから、そのことなら、問題にはならんぜ」五「いや、問題は範宴少納言を、登岳させたというだけではない」朱王房は、語気をつよめて、「――それだけなら、何もたいして、騒ぐこともないが、近ごろ、チラと聞くところによると、座主は、何と心得ているのか、あのわずか十歳の稚僧(ちそう)に、授戒入壇(じゅかいにゅうだん)の式を、許されるという噂なのだ」「はははは」学僧たちは、一笑に附して、「そんな、馬鹿げた話が、あるものか...
吉川英治 「親鸞」
...その七人はみんな丁年未満ではない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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