...丁々と相撃(う)つ音は恐しい程であり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...丁々(ほとほと)と訪(おとな)へば...
巌谷小波 「こがね丸」
...青竜王を丁々(ちょうちょう)と擲(なぐ)った...
海野十三 「恐怖の口笛」
...横丁々々から一斉に吹き出した火は長いなりに大巾(おおはば)になって一面火の海となり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しばらく丁々とやっていたが...
田中貢太郎 「種梨」
...斬り合いの描写の変遷を見るのに、江戸時代の文学の、斬り合いの描写といえば、所謂、「丁々発止、虚々実々の云々」の流儀に定っていたものであった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...丁々(ちょうちょう)とその一本の竹を切って取り...
中里介山 「大菩薩峠」
...丁々(ちょうちょう)と点火にとりかかりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...時にはどこか丁々(とうとう)の音もこだまする...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...丁々(とうとう)の木だま...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...吾(わ)が膝頭(ひざがしら)を丁々(ちょうちょう)と平手をたてに切って敲(たた)く...
夏目漱石 「一夜」
...鉈(なた)の音が丁々(ちょうちょう)とする...
夏目漱石 「虞美人草」
...斧の音の丁々と打ち響く伐採場へ走ります...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...その句行き/\てこゝに行き行く夏野かな朝霧や杭打つ音丁々たり帛を裂く琵琶の流れや秋の声釣り上げし鱸(すずき)の巨口玉や吐く三径の十歩に尽きて蓼(たで)の花冬籠り燈下に書すと書かれたり侘禅師(わびぜんじ)から鮭に白頭の吟を彫る秋風の呉人は知らじふぐと汁右三種類の外に春水や四条五条の橋の下の句は「春の水」ともあるべきを「橋の下」と同調になりて耳ざはりなれば「春水」とは置たるならん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...飛石は丁々と畳んで行くいきで...
室生犀星 「庭をつくる人」
...ここな馬鹿者めがッ」丁々(ちょうちょう)と打って懲(こら)した上...
吉川英治 「剣難女難」
...丁々十数戟(すうげき)...
吉川英治 「三国志」
...丁々(ちょうちょう)閃々(せんせん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索