...町の女達の水汲みで一頻り賑つてゐました...
芥川龍之介 「三つの指環」
...一頻りそれが無いものは肩身の狭いやうな思ひをする事さへあつた...
薄田泣菫 「茶話」
...酒が一頻りまはると...
薄田泣菫 「茶話」
...また一頻り身悶(みもだ)えした...
薄田泣菫 「茶話」
...そして口に残つた核子(たね)は一頻りしやぶり通した後で...
薄田泣菫 「茶話」
...その翌日は夕方から暴風雨になつて一頻り荒れたが十時過ぎになつてばつたり止んだ...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...細君や子供たちが一頻り陽気に騒ぐのであったが...
原民喜 「翳」
...一頻り合戦が続いた後...
原民喜 「童話」
...おそいのはいくらでも馴れてるから……」手芸の話などが一頻り弾んだ...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...「武蔵どのには、ちと面映(おもは)ゆかろうが」と、沢庵が、かろく戯(たわむ)れながら断って、一頻り今、話の種にしていたのは、お通のことで、彼女の生い立ちやら、武蔵との間がらを打ち明けて、「この男女(ふたり)は、いずれどうにかせねばならぬが、野僧の役には向かぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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