...彼は一隅に座っていた...
...全体の中でも一隅を担う存在だ...
...彼女は一隅に引きこもりがちだ...
...この町には一隅に名物がある...
...彼は自分の一隅で静かに暮らしている...
...一隅に玉蜀黍(たうもろこし)の莢(さや)敷きたるを指し示し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...一隅には子供の為の小さな炉が二つあり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一隅はそのままむちゃくちゃに片寄せてある...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...店の一隅(ひとすみ)に...
海野十三 「少年探偵長」
...今日迄甚だ特殊な一隅の美としてのみ世界の人等に認められていたような偏見を一掃すると共に...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...その記念写真の一隅に立たせてもらえる...
太宰治 「花燭」
...いきなりリングの一隅から驀出(ばくしゅつ)した「真黒な小山」!何て大きな牛だ!闘牛場全体に溢れそうじゃないか...
谷譲次 「踊る地平線」
...近年のヨウロッパの一隅に起ったいわゆる全体主義(その実は権力服従主義)的な...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...この東南の一隅だけが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...人間の夢は今この雪の結晶を十年博物館の一隅に設えて...
中谷宇吉郎 「雪の化石1」
...突然盆地の一隅からワーツといふおだやかならぬ波のやうな鬨の声が捲き起つた...
牧野信一 「鱗雲」
...晩出蘭学者の飜訳書に由つて彼邦医方の一隅を窺ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...せめて屋敷うちの一隅にいて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...標本室の一隅に蔵(しま)い込まれているに相違無い事を...
夢野久作 「一足お先に」
...室の一隅には安息の一榻が据ゑられて円形の大食卓が中央に置いてある...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...一隅に置かれてあった十七絃の唐琴(からこと)と小鼓であった...
吉川英治 「上杉謙信」
...最前から、一隅に、葭簀(よしず)を囲って飲んでいた日本左衛門は、それを小耳にはさむと、吾を忘れて聞き入っておりましたが、「稲」と、編笠をうしろに向けて、「あの男を、ここへ呼んで来てくれねえか」と小声で言う...
吉川英治 「江戸三国志」
...都會の一隅に老朽させておくのは勿體ない氣がするのである...
吉川英治 「折々の記」
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