...彼は一隅に座っていた...   
...全体の中でも一隅を担う存在だ...   
...彼女は一隅に引きこもりがちだ...   
...この町には一隅に名物がある...   
...彼は自分の一隅で静かに暮らしている...   
...日当りのいい一隅で...   
石川欣一  「雪割草の花」 
...軍需倉庫(ぐんじゅそうこ)の一隅にあるかと思えば...   
海野十三  「諜報中継局」 
...どうもわからん」部屋の一隅(いちぐう)には...   
海野十三  「二、〇〇〇年戦争」 
...暗い観客席の一隅で...   
太宰治  「火の鳥」 
...……安宿では――木賃宿では――遍路宿では――□一人一隅...   
種田山頭火  「四国遍路日記」 
...室内の一隅に押しつぶされたように体を曲げているジョン・ラグリーの死体であつて...   
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」 
...この若い無名の学者はスイスの特許局の一隅にかくれて...   
寺田寅彦  「アインシュタイン」 
...他の一隅に、永遠に尽きない妻妾論が起っていまして、一体独身者は妾を欲するが故に独身でいるのか、或は妻を厭うが故に独身でいるのか、いずれが真実かという議論になりまして、その解決を金田の真意に問いかけてきました...   
豊島与志雄  「画舫」 
...着いた翌日は先(ま)ず階下の部屋の一隅に蓆(むしろ)を敷いて隙間風(すきまかぜ)を防ぎ...   
中谷宇吉郎  「雪の十勝」 
...冒頭に「アアしくじったり誤りたり取餅桶(とりもちおけ)に陥(おちい)りたり今日(こんにち)はもはや曩日(さき)の富井(とみい)にあらず妹(まい)は一死以て君(きみ)に謝せずんばあらず今日の悲境は筆紙の能(よ)く尽す処にあらずただただ二階の一隅に推(お)しこめられて日々なす事もなく恋しき東の空を眺(なが)め悲哀に胸を焦(こが)すのみ余は記する能(あた)わず幸いに諒(りょう)せよ」とあり...   
福田英子  「妾の半生涯」 
...親父は再び一隅の自分の座に戻つて...   
牧野信一  「日本橋」 
...やはり心の一隅には絶ち難い血のつながりから...   
牧野信一  「剥製」 
...羽根入りの着物を着たまんま馬にとび乗ったり・親ゆびをついてテーブルの一隅を飛びこえたり・するところを見たし...   
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」 
...ふうるはもともと屋外の屋敷の一隅にあるのが普通なのであったが...   
山之口貘  「おきなわやまとぐち」 
...今日では過去の芸術となって僅かにその名残りを芸界の一隅に止むるのみですが...   
山本笑月  「明治世相百話」 
...場所は花やしきの一隅で...   
山本笑月  「明治世相百話」 
...家は城下の一隅にあって...   
吉川英治  「新・水滸伝」 
...平庭の一隅に燃えている落葉の山を指さした...   
吉川英治  「宮本武蔵」 
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