...彼は一隅に座っていた...
...全体の中でも一隅を担う存在だ...
...彼女は一隅に引きこもりがちだ...
...この町には一隅に名物がある...
...彼は自分の一隅で静かに暮らしている...
...円天井の通路の一隅をほのぐらく美しく輝かしていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...いつでも部屋の一隅(ぐう)の小さな卓を囲んで...
有島武郎 「或る女」
...床板の上に三畳畳(たたみ)を敷いた部屋(へや)の一隅(ぐう)に愛子がたわいもなくすやすやと眠っていた...
有島武郎 「或る女」
...警部は部屋の一隅(いちぐう)にしりもちをつき...
海野十三 「金属人間」
...部屋の一隅から聞えた...
海野十三 「少年探偵長」
...今日迄甚だ特殊な一隅の美としてのみ世界の人等に認められていたような偏見を一掃すると共に...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...そしていつものように部屋の一隅の鋼鉄の書類凾(ケース)の中から部厚い書類を取り出して来て...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...竹藪を後にした暗い墓地の一隅に...
田山録弥 「百日紅」
...戦災の焼跡の一隅に...
豊島与志雄 「狸石」
...古井戸のある一隅(いちぐう)は...
永井荷風 「狐」
...その一隅の寝床へもぐり込むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...独り東北の一隅でなくとも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...盤面の一隅を指さして云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...今日では過去の芸術となって僅かにその名残りを芸界の一隅に止むるのみですが...
山本笑月 「明治世相百話」
...こんな物が室の一隅(ぐう)に置いてあつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼を庭の一隅へ残して行ってしまった...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉はなお、一隅に、これも眠たげに畏(かしこ)まっている虎之助、市松を見て、「両名」「はい」「何を見て来た」「敵中、いろいろ、見て参りました」市松の答えである...
吉川英治 「新書太閤記」
...一隅に装束をあらためる鏡がすえてある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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