...彼は一隅に座っていた...
...全体の中でも一隅を担う存在だ...
...彼女は一隅に引きこもりがちだ...
...この町には一隅に名物がある...
...彼は自分の一隅で静かに暮らしている...
...一隅には子供の為の小さな炉が二つあり...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...「結構ですな、結構です、結構です! どうぞそういうことにしていただきたいですな、先生!」と、座の一隅から三、四人の声がかかる...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...そのひとに喫茶店の一隅で...
田中英光 「さようなら」
...・いちにち雨ふり一隅を守つてゐた(木賃宿生活)あんたのことを考へつゞけて歩きつゞけて・大空の下にして御飯のひかり・貧しう住んでこれだけの菊を咲かせてゐる(改作)阿蘇がなつかしいりんだうの花((ひらく))人生の幸福は健康であるが...
種田山頭火 「行乞記」
...私は三等室の暗い一隅に...
田山録弥 「ある日」
...今まで室の一隅に照っていた日影もいつか消えて了(しま)った...
田山花袋 「蒲団」
...一隅に寝てゐた男はふと身を起して...
田山花袋 「耶馬渓の一夜」
...他の一隅に、永遠に尽きない妻妾論が起っていまして、一体独身者は妾を欲するが故に独身でいるのか、或は妻を厭うが故に独身でいるのか、いずれが真実かという議論になりまして、その解決を金田の真意に問いかけてきました...
豊島与志雄 「画舫」
...永い間地下室の一隅に籠って...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...漸く昇降口の一隅に身を滑り込ますことが出来た...
原民喜 「氷花」
...三階の一隅からピストルの音が起つた...
堀辰雄 「水族館」
...いま私の住まつてゐるこの一隅がどんなに物靜かであつても...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...(註二)そうやって私が庭の一隅にいつまでも身をひそめていると...
堀辰雄 「幼年時代」
...余り手を入れられずに生えている一隅なのである...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...さすが三角同盟の一隅だけあって...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...解放治療場の一隅にニコニコ笑いながら突立っている呉一郎の姿を凝視しない訳には行かなかった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかし、努めるように和(なご)ませて、「お邪魔します」と、一隅に坐った...
吉川英治 「平の将門」
...広間の一隅にある純白な六曲屏風(びょうぶ)に眼をとめた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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