...彼は一隅に座っていた...
...全体の中でも一隅を担う存在だ...
...彼女は一隅に引きこもりがちだ...
...この町には一隅に名物がある...
...彼は自分の一隅で静かに暮らしている...
...ロケットはいいけれど、彼はその一隅に、ふと厭(いや)なものを発見した...
海野十三 「地球盗難」
...室の一隅(いちぐう)には警視庁の制服(せいふく)警官が二人ほどキラキラする眼を光らせていた...
海野十三 「爬虫館事件」
...その工場の一隅に...
高見順 「いやな感じ」
...ぼくはスモオキング・ルウムの一隅(いちぐう)に坐(すわ)り...
田中英光 「オリンポスの果実」
...突然堂の一隅(いちぐう)から鋭いソプラノの独唱の声が飛び出したので...
寺田寅彦 「B教授の死」
...一隅にずらりと並んだにこ/\顔の六地蔵(ろくじぞう)や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私は彼と三馬路の一隅で...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...はいってみると二階の一隅に四尺位の蟻の塔が出来ていて...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...固(もと)より四階裏の一隅(ひとすみ)だから広いはずはない...
夏目漱石 「永日小品」
...三階の一隅(ひとすみ)に新しい砂山ができる...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...庭(には)の一隅(すみ)の呉竹(くれたけ)の根元(ねもと)にころがつてゐるそれを拾(ひろ)ひ上(あ)げようとした刹那(せつな)...
南部修太郎 「畫家とセリセリス」
...突然盆地の一隅からワーツといふおだやかならぬ波のやうな鬨の声が捲き起つた...
牧野信一 「鱗雲」
...ある料理店の一隅で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...彼は身動きもせずに部屋の一隅を覓(みつ)めていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...その一隅には小さな短冊型の金紙が貼りつけてあるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...立ち帰ってそう告げられよ」「何故将軍はそのように好んで自滅を求め給うか」すると一隅から...
吉川英治 「三国志」
...北陸の一隅などから...
吉川英治 「新書太閤記」
...岡本軍曹は司令部の一隅に直立していた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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