...一階建の家屋が構成する一郭に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...旅館や貸席などの多いその一郭を華客先(とくいさ)きにして...
近松秋江 「霜凍る宵」
...ハスレルが住居を選んだ一郭の地は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...なおその一郭は、古く寂れてるというよりもむしろ廃(すた)れ切ったようなありさまではあったが、その当時からしだいに面目が変わりつつあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...しかしそのプティー・ピクプュスの一郭は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャヴェルはその一郭を一カ月以上も見張っていたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アヴェンティノの丘としてはサン・タントアーヌの一郭を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その一郭の入り組んだ小路にはルイ十四世の頃はフランスの各地方の名前がつけられていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...死のごときその一郭の街路の上には暗い空がかぶさっていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大弓場の裏の一郭の料理屋のうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...焼け残りの一郭とみえて...
林芙美子 「瀑布」
...三船を一郭として...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...向うに焼けのこりの一郭が見えて来た...
原民喜 「廃墟から」
...洋間の一郭と、母屋(おもや)の間にある木戸は、高潮が来たとき、裏の崖へ駆けあがるための逃げ口なのだ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...自分で求めて文学界に特殊の一郭を形づくって満足していたせいもあるであろう...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...すなわち問注所の一郭だった...
吉川英治 「私本太平記」
...高ノ師直のやかたがある一条今出川の一郭(いっかく)であり...
吉川英治 「私本太平記」
...すべての外城(そとじろ)一郭(かく)へはむろん...
吉川英治 「神州天馬侠」
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