...同じ一郭に住んでいるというだけで...
梅崎春生 「Sの背中」
...古めかしい名画を懸け並べた一郭があるかと思うと...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...そこから祇園町の一郭をちょっと出はずれると女の先(せん)にいたところまではすぐなので...
近松秋江 「狂乱」
...その一郭を歩き回っては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ついにもうパリーの町も尽きたと思われるような一郭に達するのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その一郭では、施しをする乞食という名前で彼は知られるようになった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その一郭で古い言葉を守ってる老人どもはそれを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...攻囲された一郭は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ボナパルト街の古めかしい一郭にある袋小路(アンパッス)の行きどまりの拱門を入り...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...自分で求めて文学界に特殊の一郭を形づくって満足していたせいもあるであろう...
平林初之輔 「『心理試験』を読む」
...そこの一郭(かく)には...
吉川英治 「私本太平記」
...立花城の一郭(いっかく)の内へ飛んで行った...
吉川英治 「私本太平記」
...一郭(かく)での軍議はすぐきまった...
吉川英治 「私本太平記」
...組長屋の一郭を一まわりして...
吉川英治 「新書太閤記」
...一郭の堂廟伽藍(どうびょうがらん)が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そっくり取り囲んだ一郭が...
吉川英治 「平の将門」
...一門の第宅(ていたく)十六ヵ所をはじめ、六波羅の相府(しょうふ)、西八条の一郭、そのほか繁昌と権勢をきわめた幾多の栄花の殻に、平家は自ら火を放って、その夜、西国へ立ち退いたのであった...
吉川英治 「源頼朝」
...神社仏閣の堂塔門屋(もんおく)の一郭につづいて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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