...のみならず震災後の東京の道路は自働車を躍(おど)らすことも一通りではない...
芥川龍之介 「少年」
...それも一通りの消息を語るに過ぎなかった...
伊藤左千夫 「浜菊」
...今朝発見されるまでの行程を一通り説明すれば...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...以上の方法によってまず一通り生活に不安のない程度には達しているが...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...三百円内外かければ一通りは揃うのである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...一通りわかってしまうと君には皆小供だましのように解り切ったものになってしまうのだ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...寝台車に一通り荷物の仕末をして...
豊島与志雄 「足」
...一通りは身につけておくべきものだ...
豊島与志雄 「囚われ人」
...もう本人は一通り修業が出来ているけれども...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...苦労だって、一通りや、二通りではないんでげすからね...
直木三十五 「南国太平記」
...一通りそれを話してくんな...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしてこの武蔵野の殖民地に住んでいるかということを一通り書いて見ると...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...一通り見終ってから三越を出...
中島敦 「虎狩」
...日常一通りのことには...
羽仁もと子 「女中訓」
...二条の院では全体にわたっての一通りの衣裳が作られているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一通りは説明がつくかもしれないが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...一通りの方法で所要の状態に陥らない場合には...
柳田国男 「山の人生」
...分別もあり男の苦労も一通りは舐(な)めながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??