...それにはともかくも一通りならぬ幾何学の知識がなくてはならないはずである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...一通りならないのだ...
泉鏡花 「海城発電」
...足人の心配は一通りでないのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...法医学だって一通りは学んだことがあるし...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...一通り以上に立派なお家からお出でになつた方が...
鈴木三重吉 「桑の実」
...そして一通りそれを読み聞かせるが...
薄田泣菫 「茶話」
...一通り順序を話します...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...各種の宝石を一通り具えてみたくなる...
豊島与志雄 「慾」
...その一通りの道程を...
中里介山 「大菩薩峠」
...一通り拝見すればいいのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お茶の用意も一通り出来ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...はたきを一通り障子(しょうじ)へかけて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...きいてくれますか…………では一通りお話ししましょう」相川はかく前おきをして語りはじめた...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...お睦は一通り転げると...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...母の苦労は一通りではなかつたのです...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...楠山正雄譯イプセン集の六篇は一通り私の目を通したものである...
宮原晃一郎 「イプセンの日本語譯」
...経済に関して読むべき本が一通りまとめ初歩的なものから高度なものまで並べてある...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...曹操のよろこび方は一通りではなかった...
吉川英治 「三国志」
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