...檢事は一通の手紙を出してわたしに示すのでした...
石川三四郎 「浪」
...昨年の十二月二十八日に私は一通の手紙を受け取つた...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...部長は一通の手紙様のものを差出すのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ともかくこの一通の手紙で万事の詳しいことが分ったのではなはだありがたかった...
大杉栄 「獄中消息」
...誰からも一通の手紙も来なければ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その朝郵送された一通の手紙をくり返し読んでいた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...バスクが一通の手紙を持ってきて言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今度は思ひがけない一通の手紙に行当(ゆきあた)つた...
永井荷風 「すみだ川」
...一通の手紙を取り出した...
夏目漱石 「それから」
...一通の手紙を取り出しました...
野村胡堂 「九つの鍵」
...テーブルの上にはちゃんとガニマール殿という一通の手紙が置かれてあった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...やつと一通の手紙を眼鏡(めがね)の前に五分間も持ち上げて見て...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ある日清治は藥罎と一所に一通の手紙を渡した...
水野仙子 「四十餘日」
...一通の手紙でも見る毎に何かいいものが出て来そうな...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一通の手紙をひらいてじっと腕組みをしていたが...
山本周五郎 「新潮記」
...黙って懐中(ふところ)から一通の手紙を取り出してストーン氏の眼の前に差し出した...
夢野久作 「暗黒公使」
...すぐ一通の手紙を出して徐庶の手にわたし...
吉川英治 「三国志」
...もう一通の手紙は此処に書いて持っている……承知してくれるね...
渡辺温 「絵姿」
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