...彼の柩(ひつぎ)をのせた葬用馬車は一輛(りょう)の馬車を従えたまま...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...五体を貫(つらぬ)かれて居りましたが)中空(なかぞら)から落ちて来る一輛の牛車でございませう...
芥川龍之介 「地獄変」
...五體を貫(つらぬ)かれて居りましたが)中空(なかぞら)から落ちて來る一輛の牛車でございませう...
芥川龍之介 「地獄變」
...炎々と火の燃えしきる車が一輛...
芥川龍之介 「邪宗門」
...枕木を積んだトロツコが一輛...
芥川龍之介 「トロツコ」
...唯(たつた)一輛残つてゐた俥の持主は五年前に死んで曳く人なく...
石川啄木 「赤痢」
...一輛後車室の窓から後部車掌が声をかけた...
海野十三 「キド効果」
...前方(むかう)から独逸の自動車が一輛(りやう)風を切つて飛んで来た...
薄田泣菫 「茶話」
...一輛残らず逃げ失せてしまうが...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...いかなる貧農でも自転車の一輛や二輛備えていない家は無い...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...あいにくの雨で……」雨を衝(つ)く一輛(りょう)の車は輪を鳴らして...
夏目漱石 「虞美人草」
...この時一輛(りょう)の車はクレオパトラの怒(いかり)を乗せて韋駄天(いだてん)のごとく新橋から馳(か)けて来る...
夏目漱石 「虞美人草」
...我(わ)が物(もの)なれば重(おも)からぬ傘(かさ)の白(しら)ゆき往來(ゆきかひ)も多(おほ)くはあらぬ片側町(かたかはまち)の薄(うす)ぐらきに悄然(しよんぼり)とせし提燈(ちやうちん)の影(かげ)かぜに瞬(またゝ)くも心細(こゝろぼそ)げなる一輛(いちりやう)の車(くるま)あり...
樋口一葉 「別れ霜」
...するとその日、四峡の谷に、鼓角(こかく)のひびき、旗の嵐が、忽然と吹き起って、一輛の四輪車が、金鎧鉄甲(きんがいてっこう)の騎馬武者にかこまれて突出(とっしゅつ)してきた...
吉川英治 「三国志」
...一輛の車を引かせて自陣へ帰った...
吉川英治 「三国志」
...一輛の牛車がガラガラと狂奔して行く...
吉川英治 「私本太平記」
...一輛(りょう)の牛車が...
吉川英治 「私本太平記」
...ぐわらぐわらと牛舎(うしや)の方から一輛の牛輦(うしぐるま)が引出されて来た...
吉川英治 「源頼朝」
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