......
饗庭篁村 「木曾道中記」
...彼の柩(ひつぎ)をのせた葬用馬車は一輛(りょう)の馬車を従えたまま...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...唯(たつた)一輛残つてゐた俥の持主は五年前に死んで曳く人なく...
石川啄木 「赤痢」
...一輛後車室の窓から後部車掌が声をかけた...
海野十三 「キド効果」
...前方(むかう)から独逸の自動車が一輛(りやう)風を切つて飛んで来た...
薄田泣菫 「茶話」
...一九二五年に梅鉢工場といふ所でこしらへられたC五一型のその機關車は、同じ工場で同じころ製作された三等客車三輛と、食堂車、二等客車、二等寢臺車、各々一輛づつと、ほかに郵便やら荷物やらの貨車三輛と、都合九つの箱に、ざつと二百名からの旅客と十萬を越える通信とそれにまつはる幾多の胸痛む物語とを載せ、雨の日も風の日も午後の二時半になれば、ピストンをはためかせて上野から青森へ向けて走つた...
太宰治 「列車」
...其者にわれ與ふべし一輛の戰車並びに一双の 310駿馬...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...すなわち横ぎりにかかる塗炭(とたん)に右の方より不都合なる一輛(いちりょう)の荷車が御免(ごめん)よとも何とも云わず傲然(ごうぜん)として我前を通ったのさ...
夏目漱石 「自転車日記」
...馬車一輛代にも及ばないのである...
火野葦平 「糞尿譚」
...それを一輛の美しい馬車が満載して来た...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...馬車一輛(いちりょう)停(と)めさせて...
森鴎外 「文づかひ」
...お休みよ』その一輛の軍梱(こり)のあいだに...
吉川英治 「篝火の女」
...かくて残った一輛は...
吉川英治 「三国志」
...一輛の牛車がガラガラと狂奔して行く...
吉川英治 「私本太平記」
...車一輛(りょう)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...一輛の牛車(くるま)に...
吉川英治 「親鸞」
...一輛(りょう)の輦(くるま)がついて...
吉川英治 「親鸞」
...ぐわらぐわらと牛舎(うしや)の方から一輛の牛輦(うしぐるま)が引出されて来た...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索