...一転して墓場のような静寂が訪れた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...そして次は一転して...
海野十三 「千早館の迷路」
...一転して被害民の上京に対する干渉を難詰しだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一転して自由民権論者となりしは如何...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...それが一転して、このまま彼女を手離したくない気持に陥っていった...
豊島与志雄 「反抗」
...今度は一転して温泉のことに逆戻りをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...朝鮮陣の物語から、話題一転して、ここは伊勢の国、藤堂家の城下の舞台となる...
中里介山 「大菩薩峠」
...また道庵先生が一転して...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことによるとあるいはこれが私の心持を一転して新しい生涯に入(はい)る端緒(いとくち)になるかも知れないとも思ったのです...
夏目漱石 「こころ」
...一転して解きがたい紛糾の中に入るやうに見える...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...気を入れかえてつまり心気一転して...
三好十郎 「その人を知らず」
...運勢一転して、再び彼が群衆の間に落ちてそれと一緒になると、急に皆は驚いて、一体どんな原因が彼をああいう高いところにひっぱり上げたのであったかといぶかる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それから一転して...
柳田國男 「地名の研究」
...すぐその語気から一転して...
吉川英治 「新書太閤記」
...一転して毛利家と通じ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――困り者の光圀が一転して学問に心をひそめ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...そちに財賦(ざいふ)の才なく、経営の巧みなければ、おそらく藩政の破綻、百姓への苛税など、まぬかれぬところであったにちがいない」大いに、彼の功を称し、また一転して、こういいたした...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...この母も、恨みにはぞんじませぬ」「それまでにいうならば」と、武蔵は、眸を一転して、権之助の捨てた手綱をひろい、「ここは往来がうるさい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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