...そして砲口は一転して...
海野十三 「海底大陸」
...そして次は一転して...
海野十三 「千早館の迷路」
...錫(すず)の小函(こばこ)お話は一転して東京に移る...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...ここに舞台を一転して...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...そして今晩ほど嬉しい色になつたこともない(今晩の酒によつて心機一転して)...
種田山頭火 「其中日記」
...一転して自由民権論者となりしは如何...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...急に方向を一転して自分の生活の刻下の窮状を描写し...
寺田寅彦 「随筆難」
...その勢い一転してまた未曽有(みぞう)の大改革たる廃藩置県の一英断を来たせり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...」第一次世界大戦後から、現在までの、日本の社会情勢とか時代思潮とか人心の帰趨とか、そのようなものから、一転して、政治の欠陥、つまり根本的な責任感の欠除を追求し剔決してみたい...
豊島与志雄 「聖女人像」
...また道庵先生が一転して...
中里介山 「大菩薩峠」
...路は一転して祖母谷の左岸に入る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...これは村の属地の義に一転してから後のことであろう...
柳田國男 「地名の研究」
...時をへて馬春堂は一転して...
吉川英治 「江戸三国志」
...「――いや、しばらく」と、座に着くと、一応は相手次第でいんぎんになり、また一転して、「このたびは、其許(そこもと)へ御加増のお沙汰、なんともめでたいことだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...従来の考えが一転して...
吉川英治 「親鸞」
...一転して立ちなおった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...そちに財賦(ざいふ)の才なく、経営の巧みなければ、おそらく藩政の破綻、百姓への苛税など、まぬかれぬところであったにちがいない」大いに、彼の功を称し、また一転して、こういいたした...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それゆえ、主人(あるじ)は閑(ひま)の多い体で、間(ま)があれば神社仏閣に詣でたり、湯治に日を暮したり、名所を見たりするのが道楽なのでござりましてな――今度も、多分、善光寺から、越後路を見物して、江戸へはいるのではないかとは思いますが」「では、お分りにならぬのか」「とんともう、はっきりと、行く先をいって出た例(ためし)のないお方で」それから、番頭は、「まア、お茶をひとつ」と、一転して、店からそこまで、歩くにもかなりかかるような奥へ茶を取りにはいって行ったが、武蔵は、ここに落着いている気にもなれない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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