...そして砲口は一転して...
海野十三 「海底大陸」
...万花鏡(まんかきょう)を一転して...
江戸川乱歩 「火星の運河」
...欧州の人民は殺人者より一転して食人種となり...
大隈重信 「大戦乱後の国際平和」
...非内地雑居論より一転して条約励行論となった反政府の旗幟となり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...問題はここに一転して...
高神覚昇 「般若心経講義」
...そして今晩ほど嬉しい色になつたこともない(今晩の酒によつて心機一転して)...
種田山頭火 「其中日記」
...急に方向を一転して自分の生活の刻下の窮状を描写し...
寺田寅彦 「随筆難」
...元子が互いに衝突するために物が生成し変転するという考えと元子が同速度で並行に動くという考えとの矛盾を融和するために持ち出されたこの原子の偶然的任意的偏向を一転して「自由意志」の存在と結び付けようとしている...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...」軽い驚きから一転して...
豊島与志雄 「裸木」
...彼は一転して隆吉を攻撃しだした...
豊島与志雄 「反抗」
...私はいつもあの三ツ山を仰いで黙想をつづけています」客は心機一転して去る...
永井隆 「長崎の鐘」
...ことによるとあるいはこれが私の心持を一転して新しい生涯に入(はい)る端緒(いとくち)になるかも知れないとも思ったのです...
夏目漱石 「こころ」
...名誉を回復する手段があるかと聞くんだね」「左様(さう)さ」「三千代さんの心機を一転して...
夏目漱石 「それから」
...彼は次に一転して...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...併し又一転して考へて見ると...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...一転して身を官途から退き...
吉川英治 「三国志」
...しばらく」と、秀吉は、また急に、話題を一転して、「博学な貴公なれば、御存じかも知れぬが、現在、日本中の数ある城廓(じょうかく)のうちで、天守閣(てんしゅかく)というものを築いておる城は、幾つありましょうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...――困り者の光圀が一転して学問に心をひそめ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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