...彼は唱難鼓義の位置より一転して撥乱反正の位置に立ちたりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...そして今晩ほど嬉しい色になつたこともない(今晩の酒によつて心機一転して)...
種田山頭火 「其中日記」
...急に方向を一転して自分の生活の刻下の窮状を描写し...
寺田寅彦 「随筆難」
...ビスマルクを嘆美するの熱情をば一転してこの二恩人を嘆美せよ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...今や一転して圧威手段を執るの止むを得ざるに至れり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それが一転して気遣わしい不安となった...
豊島与志雄 「反抗」
...それが一転して、このまま彼女を手離したくない気持に陥っていった...
豊島与志雄 「反抗」
...また道庵先生が一転して...
中里介山 「大菩薩峠」
...一転して極度の自信のなさに堕(お)ちた...
中島敦 「悟浄歎異」
...ことによるとあるいはこれが私の心持を一転して新しい生涯に入(はい)る端緒(いとくち)になるかも知れないとも思ったのです...
夏目漱石 「こころ」
...併し又一転して考へて見ると...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...これは村の属地の義に一転してから後のことであろう...
柳田國男 「地名の研究」
...この上は一転して...
吉川英治 「三国志」
...われら輿側(こしわき)の随身どもが、かえってハラハラいたしおりまする」「さすが、たのもしい」語気を、一転して...
吉川英治 「私本太平記」
...戦局はそこから一転して織田軍の優勢となった...
吉川英治 「新書太閤記」
...一転して立ちなおった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この母も、恨みにはぞんじませぬ」「それまでにいうならば」と、武蔵は、眸を一転して、権之助の捨てた手綱をひろい、「ここは往来がうるさい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――一転して振り向くと...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??