...一足飛びには面目を改めないのである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...尤(もっと)も当時のタワイない低級小説ばかり読んでる読者に対して一足飛びにツルゲーネフの鑑賞を要求するは豚に真珠を投げるに等しい無謀であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭は一足飛びに大家班に入ったにかかわらず...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...しかも気持は一足飛びに少年の昔に遡(さかのぼ)って...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「吾輩(わがはい)は猫である」で先生は一足飛びに有名になってしまった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...一足飛びに自分が聖人にもなれません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...だが一足飛びに常識学派の場合に来た方が吾々の話しが簡潔になる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...扉から欄干(らんかん)を一足飛びに縁の敷石の下まで飛び下りた身の軽さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一足飛びに母家へ飛び込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梯子(はしご)を一足飛びに降りようとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...出世の階段を一足飛びに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眞に一足飛びに駈け付けました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それまで一度も舞台を踏んだことのなかった身が一足飛びに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...九太は一足飛びに他人になったような...
林芙美子 「帯広まで」
...此方の岬からあの島を眼がけて一足飛びに飛び越えることが出来たんだつて!」「あれに乗つて見たいな...
牧野信一 「F村での春」
...彼からの最近の伝へに依ると彼女のサービス振りは抜群の成績で間もなく一足飛びに昇給するであらうといふことで...
牧野信一 「三田に来て」
...この人だけは一足飛びに権門のお座敷へ招かれ...
山本笑月 「明治世相百話」
...その時から十何年一足飛びに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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