...他愛のない夢から一足飛びにこの恐ろしい現実に呼びさまされた彼れの心は...
有島武郎 「カインの末裔」
...二葉亭は一足飛びに大家班に入ったにかかわらず...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...しかも気持は一足飛びに少年の昔に遡(さかのぼ)って...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...どいてくれ」一足飛びに大木戸まで来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...声のしたところへ一足飛びに走って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...一足飛びに関ヶ原の本陣から程遠からぬ美濃と近江の国境...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう一足飛びに片方から片方に落ち込むような思索上の不調和を免(まぬ)かれて...
夏目漱石 「思い出す事など」
...一足飛びにはしょって...
野村胡堂 「胡堂百話」
...赤羽橋まで一足飛びに飛んで行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それまで一度も舞台を踏んだことのなかった身が一足飛びに...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...一足飛びに冬が来たような陽気だ...
林芙美子 「泣虫小僧」
...次は一足飛びに源重光に来る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...きのうより一足飛びに近づいているぞ...
室生犀星 「姫たちばな」
...書類を蹴散らしながら机の上を一足飛びに玄関へ出た...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...そのまま一足飛びに駈け出しました...
夢野久作 「白髪小僧」
...一足飛びに玉垣の前に来て立ちましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...一足飛びのいた作左衛門が喉笛(のどぶえ)狙って突き上げた手練のはやさ誤またずぐさッと刺したので...
吉川英治 「剣難女難」
...その時から十何年一足飛びに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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