...各々箇立していて一貫する脈絡を欠いている...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...即ち吾人は冥(ようめい)にして窮(きわ)むべからざる無限のタイムを一貫する長き長き連鎖の中の一体を成すものであって...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...けれどもその複雑を一貫する単純はある...
大杉栄 「征服の事実」
...此説話も亦た首尾一貫するが如しと雖も...
高木敏雄 「比較神話学」
...寧ろこうした偶然性乃至可能性を一貫することによってしか実現しない処の...
戸坂潤 「科学論」
...社会に於ける物質的生産技術への媒介によって、そのカテゴリーを整備し、その推論と検証とを怠らぬものが、文化を一貫する、そして近代文化を特色づける、動かすべからざる精神であると、私は答える...
戸坂潤 「技術的精神とは何か」
...技術はイデオロギー一般を正的に――ポジチブに――一貫することが出来る...
戸坂潤 「技術の哲学」
...」(Physica, 212 a. 21 f.)爾後空間をかかる意味に於ける場処として理解することはスコラ哲学を一貫する本流であった...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...諸文化領域を一貫する統一=単位性...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...両者を一貫する方法上の哲学的原理を必要とするばかりでなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...八大政綱の間を一貫する体系的で組織的な「矛盾」のはき溜めのような気がしてならない...
戸坂潤 「社会時評」
...そして之がこの著書を一貫する分析のメカニズムとなっている...
戸坂潤 「読書法」
...従ってここに一貫する哲学的見地は...
戸坂潤 「読書法」
...原理としての直線性は凡ゆる幾何学に一貫する原理であると思う...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...一時の感情か否かを判断する道以上例示(れいじ)したるごとく生涯(しょうがい)を一貫する職業選定の決心は...
新渡戸稲造 「自警録」
...これを支配すべき因縁果の理法ありて一貫するさま是なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...それはもろもろの行為がこれを一貫する一定の基準に従えることなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その逸話を一貫する翁の真面目を...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
便利!手書き漢字入力検索