...長篇「暗夜行路」を一貫するものは実にこの感じ易い道徳的魂の苦痛である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...即ち吾人は冥(ようめい)にして窮(きわ)むべからざる無限のタイムを一貫する長き長き連鎖の中の一体を成すものであって...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...その諸相を一貫するものは等しいのだ...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...併し何れも幾何学なる名に於て統一されている以上それを一貫する何ものかがあってそれがその区別を与えているのでなければならぬ...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...諸文化領域を一貫する統一=単位性...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...だがそうすれば唯物論は文芸と初めから一貫する連関を持ち得なかったというわけだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...というのが私の一貫する態度だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...デカルトの著述の全体を一貫する或る一つの特色としても現われているのである...
戸坂潤 「読書法」
...ばかりでなく人類の歴史的経験を一貫するスケールに於て...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...思想は文化を一貫する...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...終始一貫する民衆である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これはカッシラーにまで一貫する方法である...
中井正一 「美学入門」
...一時の感情か否かを判断する道以上例示(れいじ)したるごとく生涯(しょうがい)を一貫する職業選定の決心は...
新渡戸稲造 「自警録」
...大体に於て一貫する主脈の思想は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...これを支配すべき因縁果の理法ありて一貫するさま是なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...始終これを一貫する意義なきにあらず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...それはもろもろの行為がこれを一貫する一定の基準に従えることなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その逸話を一貫する翁の真面目を...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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