...純一なる力を以つて自己の生活を一貫するを得ざる自らの迷妄を恥ぢざるを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...寧ろこうした偶然性乃至可能性を一貫することによってしか実現しない処の...
戸坂潤 「科学論」
...技術はイデオロギー一般を正的に――ポジチブに――一貫することが出来る...
戸坂潤 「技術の哲学」
...諸文化領域を一貫する統一=単位性...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...諸形態の下に現象している諸時間・諸空間・諸運動・の夫々を一貫する本質としての時間・空間・運動...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...却ってマルクス主義こそは一切の科学的理論を一貫する普遍的な科学・哲学・乃至世界観・でなければならない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...文芸から始めて一切の芸術に一貫するものであり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...だがそうすれば唯物論は文芸と初めから一貫する連関を持ち得なかったというわけだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...両者を一貫する方法上の哲学的原理を必要とするばかりでなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...この関係への注目を一貫することによって初めて...
戸坂潤 「辞典」
...デカルトの著述の全体を一貫する或る一つの特色としても現われているのである...
戸坂潤 「読書法」
...序篇と本篇とを一貫するものは云うまでもなく科学的精神の提唱と検討とであり...
戸坂潤 「読書法」
...従ってここに一貫する哲学的見地は...
戸坂潤 「読書法」
...自分と自分に対立するものとの甄(けん)別を通して自らを首尾一貫する処の...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ばかりでなく人類の歴史的経験を一貫するスケールに於て...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...大体に於て一貫する主脈の思想は...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...人は決してそんな単純な形容詞で一貫するような性格を持っているものでは無いのだ...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...それはもろもろの行為がこれを一貫する一定の基準に従えることなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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