...人民この館を一見するときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...軽率に一見すると...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...表を一見するとサザック・アンド・ヴォクソールまたはランベス水道会社が供給しているすべての地域は他のどんな地域よりもコレラがより致死的であったことが判る...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...一見すると、先に例示した取引所における公債についてなした推論を、そのままここで繰り返し得るように思われる...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...「宇津木様、この辺でございましたな」「そこへ真直ぐに手を伸ばせば……」「それではこの棒で突き出してみますから、そちらで受けて下さいまし」岩の間に淀(よど)みもせず流れもせず、ふわりとしていたものを七兵衛が上から棒で突き流すと、兵馬の足許へ流れて寄ったのは、「おお、たしかに人の片腕」「なるほど、人の片腕に違いございませんな」七兵衛はその片腕を棒の先で砂洲(さす)の上へ掻(か)き上げて、腕を一見すると、意味ありげな笑い方...
中里介山 「大菩薩峠」
...この「晒し者」を一見すると卒倒するばかりに気色ばんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛衞はこの顏付を一見すると感嘆して叫んだ...
中島敦 「名人傳」
...一見すると矛盾のはなはだしいものと考えられべきはずであるが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一見するところでは三十なのか六十なのか見当もつかない...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...一見すると衆人監視下で皇帝を盗みだすのは難しい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...一見すると十八九歳位ゐにも見えたが...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...一見すると七十位ゐの老人とおもはれるほどだつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...それが一見すると...
牧野信一 「三田に来て」
...一見すると他奇なきものと見られますが...
牧野信一 「浪曼的月評」
...その『巣鴨総攬』の口絵写真を一見すると嘗て私の住んでゐた辺りなどつひ近年まで草茫々としてゐたらしい...
正岡容 「巣鴨菊」
...一見すると高い天才の美意識から産出されたものと思うかもしれません...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...赤兎馬(せきとば)を一見すると...
吉川英治 「三国志」
...権之助を一見すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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