...軽率に一見すると...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...一見すると宛然(さながら)潜水夫の出来損いのような恰好だ...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...またどの程度不人気なのか?一見すると...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...「宇津木様、この辺でございましたな」「そこへ真直ぐに手を伸ばせば……」「それではこの棒で突き出してみますから、そちらで受けて下さいまし」岩の間に淀(よど)みもせず流れもせず、ふわりとしていたものを七兵衛が上から棒で突き流すと、兵馬の足許へ流れて寄ったのは、「おお、たしかに人の片腕」「なるほど、人の片腕に違いございませんな」七兵衛はその片腕を棒の先で砂洲(さす)の上へ掻(か)き上げて、腕を一見すると、意味ありげな笑い方...
中里介山 「大菩薩峠」
...この「晒し者」を一見すると卒倒するばかりに気色ばんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛衞はこの顏付を一見すると感嘆して叫んだ...
中島敦 「名人傳」
...飛衛はこの顔付を一見すると感嘆(かんたん)して叫(さけ)んだ...
中島敦 「名人伝」
...一見するところでは三十なのか六十なのか見当もつかない...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...一見すると衆人監視下で皇帝を盗みだすのは難しい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...一見すると狸のやうに落着いて葉巻などを喫してゐるが...
牧野信一 「熱海線私語」
...一見するとアパート風の建物のやうで船とも見えなかつた...
牧野信一 「淡雪」
...何故なら、あいつと来たら就中俺の酔態などといふものは顰しゆくしさうな、一見すると、内(うち)に(顔や姿を云ふに非ず)モーゼのやうな厳しさを持つかのやうな犯しがたい紳士なのだから――...
牧野信一 「ひとりごと」
...活版摺(ずり)の問題が配られたので恐る恐るそれを取つて一見すると五問ほどある英文の中で自分に読めるのは殆どない...
正岡子規 「墨汁一滴」
...一見するとゴシック後期のものに近似するが...
柳宗悦 「工藝の道」
...赤兎馬(せきとば)を一見すると...
吉川英治 「三国志」
...彼は一見するとともに...
吉川英治 「三国志」
...二天画の祖師像に賛している東寔敬題の下の印章についてもG氏は一見すると直ぐ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...権之助を一見すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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