...人民この館を一見するときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...軽率に一見すると...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...一見すると――エセックスに対する献詞が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...一見すると、先に例示した取引所における公債についてなした推論を、そのままここで繰り返し得るように思われる...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...「宇津木様、この辺でございましたな」「そこへ真直ぐに手を伸ばせば……」「それではこの棒で突き出してみますから、そちらで受けて下さいまし」岩の間に淀(よど)みもせず流れもせず、ふわりとしていたものを七兵衛が上から棒で突き流すと、兵馬の足許へ流れて寄ったのは、「おお、たしかに人の片腕」「なるほど、人の片腕に違いございませんな」七兵衛はその片腕を棒の先で砂洲(さす)の上へ掻(か)き上げて、腕を一見すると、意味ありげな笑い方...
中里介山 「大菩薩峠」
...この「晒し者」を一見すると卒倒するばかりに気色ばんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども、この抱擁が生やさしい抱擁でなかったことは、一見すると、米友がこの犬のために抱きすくめられてしまったとしか思われない...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛衞はこの顏付を一見すると感嘆して叫んだ...
中島敦 「名人傳」
...雲の形は非常に多く一見すると到底これを分類することは出来ないように見えるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...一見すると矛盾のはなはだしいものと考えられべきはずであるが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一見すると、このことは考察にあまり役立たないように思える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...僕らの作品は一見すると...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...一見するとアパート風の建物のやうで船とも見えなかつた...
牧野信一 「淡雪」
...あまりな勢急さであるために一見すると完全に瞑目してゐる通りに見えた...
牧野信一 「沼辺より」
...それが一見すると...
牧野信一 「三田に来て」
...一見すると他奇なきものと見られますが...
牧野信一 「浪曼的月評」
...彼は一見するとともに...
吉川英治 「三国志」
...二天画の祖師像に賛している東寔敬題の下の印章についてもG氏は一見すると直ぐ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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