...人民この館を一見するときは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...一見すると宛然(さながら)潜水夫の出来損いのような恰好だ...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...またどの程度不人気なのか?一見すると...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「詩とマイクロホン」
...一見すると――エセックスに対する献詞が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...けれども、この抱擁が生やさしい抱擁でなかったことは、一見すると、米友がこの犬のために抱きすくめられてしまったとしか思われない...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛衛はこの顔付を一見すると感嘆(かんたん)して叫(さけ)んだ...
中島敦 「名人伝」
...雲の形は非常に多く一見すると到底これを分類することは出来ないように見えるが...
中谷宇吉郎 「雪」
...一見すると、このことは考察にあまり役立たないように思える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一見するところでは三十なのか六十なのか見当もつかない...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...ラジィゲの才能は一見すると平凡のやうに見えさへするのである...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...一見すると狸のやうに落着いて葉巻などを喫してゐるが...
牧野信一 「熱海線私語」
...一見すると七十位ゐの老人とおもはれるほどだつた...
牧野信一 「サクラの花びら」
...一見すると笑つたやうに口もとを引きつらせた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...何故なら、あいつと来たら就中俺の酔態などといふものは顰しゆくしさうな、一見すると、内(うち)に(顔や姿を云ふに非ず)モーゼのやうな厳しさを持つかのやうな犯しがたい紳士なのだから――...
牧野信一 「ひとりごと」
...一見すると味気ない気もしますが...
牧野信一 「浪曼的月評」
...一見するとゴシック後期のものに近似するが...
柳宗悦 「工藝の道」
...赤兎馬(せきとば)を一見すると...
吉川英治 「三国志」
...権之助を一見すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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