...あとで持(も)ち出(だ)した片手(かたて)さげの一荷(いつか)さへ...
泉鏡太郎 「十六夜」
...毎日逢坂の水を一荷ずつ水桶で家に運ばせることにした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...一荷(いっか)幾らで入札して買って来た...
徳永直 「戦争雑記」
...こうして背中に一荷物しょい込み...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は五足(そく)づつを一(ひと)つに束(たば)ねた草鞋(わらぢ)とそれから繩(なは)が一荷物(ひとにもつ)に成(な)ると大風呂敷(おほぶろしき)で脊負(しよ)つて出(で)た...
長塚節 「土」
...一荷(いっか)の水と同じように棺桶(かんおけ)をぶらつかせて――最後に...
夏目漱石 「坑夫」
...天恩の一荷を頒ちて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...果して何処の酒屋がこゝろよく私達に一荷の酒樽を渡すであらうか? といふことに就いて寄々(よりより)会議を凝した挙句...
牧野信一 「心象風景」
...一荷につき十磅(ポンド)または十二磅(ポンド)に下落するとするならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...小麦四ファネガの一荷の価格は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...プラム・ケエクを一荷(いっか)抱えながら続いた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...最(いと)重き小豆一荷持って主人に詣(いた)り...
南方熊楠 「十二支考」
...巻絹十疋(ぴき)、砂金一嚢(のう)、酒一荷(か)、大鯛一台などの品々を供に担(にな)わせて、そのお使者は、女輿(おんなごし)を中門で降り、色代(しきたい)うやうやしげに――若殿さま御婚礼のお祝いに、佐々木道誉の名代として遣わされました者――と、たしかな御口上なので」「はて...
吉川英治 「私本太平記」
...近村の老若が一荷一荷かついで山地へ運び去ったという風聞も聞えて来た...
吉川英治 「私本太平記」
...一荷や二荷ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...天秤(てんびん)で一荷(か)の荷をかついで通った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いくらだい」「一荷(か)十貫さ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一荷(いっか)の酒が...
吉川英治 「茶漬三略」
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