...それは一興だったね...
...ちょっと一興しようか?- Shall we have a little fun?...
...彼と話すといつも一興する...
...パーティーで一興した...
...楽しいイベントが一興されるよ...
...假面をかぶつてゐるのも一興だ」と覺悟して...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...この物語の登場者の姓又は名を拾ってみるのも一興であろう...
海野十三 「千早館の迷路」
...亦一興なるべしとて...
大町桂月 「冬の榛名山」
...一興行二十六日間一度だつてお湯に入る事はないさうだ...
薄田泣菫 「茶話」
...一興行打たうとした事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...いやな仲間もまた一興じゃないか...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...彼をして狼狽(ろうばい)させてやるのも一興である...
太宰治 「母」
...これも人生の一興たるを失はない...
種田山頭火 「行乞記」
...ほころびを縫ふたも一興...
種田山頭火 「其中日記」
...四有三居訪問、番人に誰何されたり、押売と間違へられたりした、それも旅の一興、いや、私にはふさはしい出来事だ...
種田山頭火 「其中日記」
...山の上から眺めてゐる堅田の町に入つてみるのも旅の一興であると早速心を取り直して俥のある處までまた七八町の道を無駄足して下坂本の濱から俥に乘つた...
近松秋江 「湖光島影」
...全国を巡業してまわるのも一興だなどと真実考えに耽ってもみたりした...
辻潤 「ふもれすく」
...(書中の固有名詞などの書き方が頗る振つてゐるのも一興...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...論証をやめて時々放言を試みるのも一興であり...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...旅の一興とも思う...
中里介山 「大菩薩峠」
...話敵(はなしがたき)に取ってみるのも一興...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって臭い奴に来られてみるのも一興かも知れないという気分になっているうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...桑名へのいきがけの駄賃(だちん)にうぬらの生首(なまくび)を槍(やり)のとッ尖(さき)にさしていくのも一興(きょう)だろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
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