...それは一興だったね...
...ちょっと一興しようか?- Shall we have a little fun?...
...彼と話すといつも一興する...
...パーティーで一興した...
...楽しいイベントが一興されるよ...
...ランプのあかりで古典を読むのも一興であることを失はない...
種田山頭火 「其中日記」
...山の上から眺めてゐる堅田の町に入つてみるのも旅の一興であると早速心を取り直して俥のある處までまた七八町の道を無駄足して下坂本の濱から俥に乘つた...
近松秋江 「湖光島影」
...その水蒸氣の湧くのを見てゐるのも夏の高山生活の一興である...
近松秋江 「箱根の山々」
...(書中の固有名詞などの書き方が頗る振つてゐるのも一興...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...幕合(まくあい)の長いのもまた一興だよ」「なんて悠長(ゆうちょう)な事を言うから困るよ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そういうものに対比して、之見よがしに、之を持ち出して来るのも、一興である...
戸坂潤 「読書法」
...彼らが一興行するフランクフルトまで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僕一人の身の上について経験して見るのも一興じゃアないか...
永井荷風 「申訳」
...非人情で」これも一興(いっきょう)だろうと思ったから...
夏目漱石 「草枕」
...実物をやめて影だけ描くのも一興だろう...
夏目漱石 「草枕」
...その狼藉はなお可なり、酒席の一興、かえって面白しとして恕(じょ)すべしといえども、座中ややもすれば三々五々の群(ぐん)を成して、その談、花街(かがい)柳巷(りゅうこう)の事に及ぶが如きは聞くに堪えず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...――「この程度の悦びを静かなランプの傍らで味うのもまた一興だよ...
牧野信一 「サクラの花びら」
...今は色気も艶気(つやけ)もなき病人が寐床の上の懺悔(ざんげ)物語として昔ののろけもまた一興であらう...
正岡子規 「病牀六尺」
...ご一興を添えんものと...
吉川英治 「三国志」
...墨染(すみぞめ)すがたは、その麗人をどう変えたやら、見るも一興か...
吉川英治 「私本太平記」
...旅の一興(きょう)に見物いたすもよかろうではないか」宮(みや)の根(ね)もとにくくりつけられていた咲耶子(さくやこ)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...叩いて中実(なかみ)を試みるのも一興だぞ」「何の...
吉川英治 「松のや露八」
...「自分たちに取っても一興...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索