...彼の行動からは一脈も訝しむ余地がなかった...
...この芸術品には一脈の方向性が見られる...
...新しいビジネスを始めるためには、一脈のアイデアが必要だ...
...彼女の作品には一脈の感性が表れている...
...将来への展望が見えない中で、一脈でも見つけ出すことが大切だ...
...かつその一脈の精神を持続せんと欲せば...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...静かさの底に一脈の生気が動いて来た...
薄田泣菫 「独楽園」
...最近の所謂「思想国難」提唱以来された思想善導と一脈相通じるものを持つ各種の技術的学術の奨励(「日本学術振興会」・「燃料国策審議会」・「満蒙学術探検隊」・「特殊染料」助成・航空事業振興のための「綜合調査会」・等々)が盛んになって来つつあるのを見逃すことは出来ぬ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...一脈の敵意が残った...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...あの険峻(けんしゅん)な一脈が...
中里介山 「大菩薩峠」
...深いところでは一脈通ずるものがあるような気がする...
中谷宇吉郎 「老齢学」
...一脈相通ずるに至れば...
西田幾多郎 「読書」
...何にかしら此二人には一脈相通ずる名人魂があつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一脈の疑ひを持たれたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親分」ガラツ八も一脈の不安に襲はれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一脈の關係があることは明かですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本書の詩篇と一脈の通ずる精神があるからである...
萩原朔太郎 「氷島」
...血の氣のしづまりきらない三河系統の旗本の一脈が...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...どこかブルジョア的導線につながる一脈の黄色い火薬がこれと点綴していることが伺われる...
服部之総 「新撰組」
...なお一脈の通路のあったことを推測せしめる...
柳田国男 「海上の道」
...歡樂のたゞ中へ一脈の哀愁を漂はし...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...一脈通じるところがある』『今日の事件で...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...剣にも等しい一脈の殺気が迫ってくるところ――どうして冴えている! 奥行の知れない深味がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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