...彼の行動からは一脈も訝しむ余地がなかった...
...この芸術品には一脈の方向性が見られる...
...新しいビジネスを始めるためには、一脈のアイデアが必要だ...
...彼女の作品には一脈の感性が表れている...
...将来への展望が見えない中で、一脈でも見つけ出すことが大切だ...
...静かさの底に一脈の生気が動いて来た...
薄田泣菫 「独楽園」
...30人相学と映画学とは一脈相通じる...
竹内浩三 「鈍走記(草稿)」
...その秋風に誘われて来たような一脈の哀愁が...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」
...また一方においては西欧のユーモアと称するものにまでも一脈の相通ずるものをもっているのである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...生物の秘奥に一脈相通ずる気持であり...
豊島与志雄 「文学以前」
...マイュの下水道の一脈が...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一脈の詩情を湛(たた)えた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...しかしピアノの詩人ショパンの特色は協奏曲に一脈の特異な生命を吹込んで...
野村胡堂 「楽聖物語」
...従って御主人伯爵の食道楽と一脈相通ずるわけであります」林敬五郎は物馴れた実業家らしく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...平次は一脈の疑念が殘つて居るらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一脈の和やかさが湧くのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その凄慘な感じのうちに一脈の云ひしれぬ sweetness を湛へた手記を讀んでゐるうち...
堀辰雄 「高原にて」
...彼の昼寝が一脈の汚線を滲ませてゐる他には...
牧野信一 「F村での春」
...一脈のデスペレイト感を誘ふものがあるかも知れぬが...
牧野信一 「喜劇考」
...それ以来銀座散歩に一脈の不安を感じてゐたのである...
牧野信一 「途上日記」
...五体に爽々しい一脈の清水が通つた...
牧野信一 「籔のほとり」
...相射ちのおちついた決意は彼らの相貌に一脈の穏やかささえ...
室生犀星 「姫たちばな」
...さすがに腹芸の家元だけあって一脈相通ずる...
山本笑月 「明治世相百話」
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