...彼の行動からは一脈も訝しむ余地がなかった...
...この芸術品には一脈の方向性が見られる...
...新しいビジネスを始めるためには、一脈のアイデアが必要だ...
...彼女の作品には一脈の感性が表れている...
...将来への展望が見えない中で、一脈でも見つけ出すことが大切だ...
...寒い重々しい一脈の流れとなつて...
有島武郎 「潮霧」
...わたしの後輩はやはり一脈の気を通わしているではないか...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...一脈の血の気がのぼったかと思うと...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...科学の方法と一脈の相通ずる所があると云われる...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...あれなどもやはりこのイブラヒム老人の入れ歯の注文とどこか一脈相通ずるところがあるような気がするのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...最近の所謂「思想国難」提唱以来された思想善導と一脈相通じるものを持つ各種の技術的学術の奨励(「日本学術振興会」・「燃料国策審議会」・「満蒙学術探検隊」・「特殊染料」助成・航空事業振興のための「綜合調査会」・等々)が盛んになって来つつあるのを見逃すことは出来ぬ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...一脈の清冽さを湛えていたということです...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...私たちの間には一脈の距てが出来ていました...
豊島与志雄 「幻の園」
...そのジャーナリズムの弊害の方と一脈通ずるものがありそうである...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...一脈の疑ひを持たれたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親分」ガラッ八も一脈の不安に襲われます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一脈の恐怖はありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここの製作所に一脈の新鮮さを齎(もたら)し...
原民喜 「壊滅の序曲」
...一脈の藍流が街道に沿うて走っているのを発見する...
細井吉造 「二つの松川」
...一脈のデスペレイト感を誘ふものがあるかも知れぬが...
牧野信一 「喜劇考」
...彼は、この作品ではこれまでのものとは稍おもむきを変へて、いろいろな人の立場から、人間の性慾といふものをとりまいて、一脈の、春らしいムードをつくりあげることに、かなりの努力をはらひ、仲々の手腕を示してゐる...
牧野信一 「浪曼的月評」
...一脈の哀傷と不安なものがカスれていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...韓国の影と空の影と交はるところに一脈の銀線が池中を二分して...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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