...彼の行動からは一脈も訝しむ余地がなかった...
...この芸術品には一脈の方向性が見られる...
...新しいビジネスを始めるためには、一脈のアイデアが必要だ...
...彼女の作品には一脈の感性が表れている...
...将来への展望が見えない中で、一脈でも見つけ出すことが大切だ...
...なんとなくこの淋しい入相(いりあい)の景色には一脈似たものがあるように観ぜられて...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...一脈通ずるものがあるのである...
谷譲次 「踊る地平線」
...私の気分と一脈相通ずるものがあつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...夫と之との間には一脈共通なものが発見されるかも知れない...
戸坂潤 「辞典」
...人の世に一脈の温みを齎すものたることを妨げない...
豊島与志雄 「文学以前」
...その二者の表現し得る内容に一脈相通ずるものがあるために...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...姉妹新聞の報知にいた私と一脈の関係にあり...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...それに一脈のほの温かい人情味は...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...一脈の反骨を蓄えるのは...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...平次は早くもその死に對して一脈の疑ひを挾(はさ)んだのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八」平次も一脈の不安に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一脈の關係がありさうにも思へるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...血の氣のしづまりきらない三河系統の旗本の一脈が...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...こんな言葉も一脈のノスタルジヤでせう...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...テレグラフ新聞の過激な見出しは一脈の詩的な英雄礼讃を思わせ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...山一脈を隔てて、一茶となると、いかに、彼の句境が樂天的であつても、到底、人世の慘苦と涙のない藝術ではなかつた...
吉川英治 「折々の記」
...一脈(みゃく)の殺気(さっき)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...韓国の影と空の影と交はるところに一脈の銀線が池中を二分して...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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