...岐道へくる度に一群れずつ闇に消えていった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ちょうどそこに酸漿(ほおずき)提灯を篠竹(しのたけ)の先につけた一群れの行列が...
田山花袋 「田舎教師」
...一群れの小蝿(こばえ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其処に一群れをなして佇みながら...
豊島与志雄 「微笑」
...ゆかしき香りの一群れが二人の足の下に散る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...――――――――――――荒川にかけ渡した応化橋(おうげのはし)の袂(たもと)に一群れは来た...
森鴎外 「山椒大夫」
...一群れは石垣に沿うて材木の下へくぐってはいった...
森鴎外 「山椒大夫」
...一群れの客を舟に載せて纜(ともづな)を解いている船頭がある...
森鴎外 「山椒大夫」
...これらの人人も何らかの病根を抱いてそれぞれ苦しんでいる一群れだが...
横光利一 「旅愁」
...撲られるたびに、泣くような喚(わめ)くような声も聞こえ、その一群れは、この木賃長屋と船玉(ふなだま)神社のあいだを通って、往来へ出て行った...
吉川英治 「大岡越前」
...かれの側をも馳け抜けた一群れの者に...
吉川英治 「大岡越前」
...また一群れの人々が待っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...中でも一群れの香具師(やし)かと見える風態の者どもが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一群れ、一団ずつ、武器を奪(と)りあげられて、降人(こうにん)となる組があるし、反抗して、大薙刀(おおなぎなた)で、首を打ち落されている者や、組み敷かれて、「斬れっ、おれの首は宙をとんで、西八条の入道に、噛みついてやるぞっ」と、呪いを、絶叫しながら、朱(あけ)になってすぐ路傍の死骸になる者もある...
吉川英治 「親鸞」
...覊旅(きりょ)の人馬が一群れ...
吉川英治 「平の将門」
...ヒタヒタと登ってゆく武士の一群れがあった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...二挺の山駕を下ろしていた阿波侍の一群れである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また一群れと何十人も馳(は)せつけて来て...
吉川英治 「源頼朝」
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