...あとからまた一群れの被害民が到着して群集に加わった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その手前に一群れの人家は...
田中英光 「箱根の山」
...ちょうどそこに酸漿(ほおずき)提灯を篠竹(しのたけ)の先につけた一群れの行列が...
田山花袋 「田舎教師」
...一群れになって、中空をさーっと飛んで、近くの木立へ遊びに行きました...
豊島与志雄 「椎の木」
...この一群れが飛びたつ羽風に...
豊島与志雄 「椎の木」
...一群れずつ、ぱっぱっと四散して、どこかへ行ってしまったのであろう...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...黄色い葉が僅か散り残ってる一群れの山吹があった...
豊島与志雄 「無法者」
...ゆかしき香りの一群れが二人の足の下に散る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...あの詩人の一群れを...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...一群れの熊蜂(くまばち)のように...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...どや/\と乗り込んだ一群れの人に交つて二人は明るい車の中にその姿を置いた...
水野仙子 「散歩」
...ふさわしくも見えそうな一群れであるが...
森鴎外 「山椒大夫」
...撲られるたびに、泣くような喚(わめ)くような声も聞こえ、その一群れは、この木賃長屋と船玉(ふなだま)神社のあいだを通って、往来へ出て行った...
吉川英治 「大岡越前」
...一群れの老臣や部将と共に...
吉川英治 「新書太閤記」
...ある一群れは芝生に脚を伸ばしたりして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一群れ、一団ずつ、武器を奪(と)りあげられて、降人(こうにん)となる組があるし、反抗して、大薙刀(おおなぎなた)で、首を打ち落されている者や、組み敷かれて、「斬れっ、おれの首は宙をとんで、西八条の入道に、噛みついてやるぞっ」と、呪いを、絶叫しながら、朱(あけ)になってすぐ路傍の死骸になる者もある...
吉川英治 「親鸞」
...次の一群れが来る...
吉川英治 「親鸞」
...すぐ横隣で博労の一群れが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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