...その手前に一群れの人家は...
田中英光 「箱根の山」
...一群れの小蝿(こばえ)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一群れずつ飛び立ち...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...一群れずつ、ぱっぱっと四散して、どこかへ行ってしまったのであろう...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...黄色い葉が僅か散り残ってる一群れの山吹があった...
豊島与志雄 「無法者」
...見れば焚火をかこんでゐるのは一群れの妖怪で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...一群れの熊蜂のやうに...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...どや/\と乗り込んだ一群れの人に交つて二人は明るい車の中にその姿を置いた...
水野仙子 「散歩」
...北窓から眺めると欅の大木が一群れ秋空に色づきかかっていて...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...一群れはしばらく黙って歩いた...
森鴎外 「山椒大夫」
...――――――――――――荒川にかけ渡した応化橋(おうげのはし)の袂(たもと)に一群れは来た...
森鴎外 「山椒大夫」
...向いの岡なる一群れきわ立ちてゆかしゅう覚えぬ...
森鴎外 「文づかい」
...撲られるたびに、泣くような喚(わめ)くような声も聞こえ、その一群れは、この木賃長屋と船玉(ふなだま)神社のあいだを通って、往来へ出て行った...
吉川英治 「大岡越前」
...孫策の陣門へ降参してゆく兵も一群れまた一群れと...
吉川英治 「三国志」
...一群れの老臣や部将と共に...
吉川英治 「新書太閤記」
...一群れ、一団ずつ、武器を奪(と)りあげられて、降人(こうにん)となる組があるし、反抗して、大薙刀(おおなぎなた)で、首を打ち落されている者や、組み敷かれて、「斬れっ、おれの首は宙をとんで、西八条の入道に、噛みついてやるぞっ」と、呪いを、絶叫しながら、朱(あけ)になってすぐ路傍の死骸になる者もある...
吉川英治 「親鸞」
...次の一群れが来る...
吉川英治 「親鸞」
...高原の彼方から一群れの僧兵が...
吉川英治 「源頼朝」
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