...一日に一紙、日本語新聞を読むのが習慣になっている...
...さうして私の心は頻りに此無意識の讚美が一紙を隔てゝ運命と他力との信仰に隣することを思ひ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...まずその代価を銭箱の中に投入して一紙を持ち去り...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...「文(もん)は一紙に欠け...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「一紙半銭の奉財のともがらは...
中里介山 「大菩薩峠」
...一紙半銭の値には涙を流してよろこぶ...
中里介山 「大菩薩峠」
...而かも紙上一紙一點の墨汁に若かず...
長塚節 「草津行」
...公布ノ一紙ニ憐ム可シ乞食...
成島柳北 「阿房山賦」
...遂に一紙の聘托(へいたく)をも得ずして...
穂積陳重 「法窓夜話」
...すなわち一紙を取り従者の顔を画き示すとその人これを尋ね当てた...
南方熊楠 「十二支考」
...此月に柏軒の兄に贈つた一紙の文がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病因に至つては初より別にこれを一紙に書して人に示した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遷したという一紙の届書(とどけしょ)が官庁に呈せられたに過ぎぬかも知れない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...生前には一紙を求める人すらなかつたほど...
吉川英治 「折々の記」
...サラサラと書いた一紙を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...証(あかし)があるか」「この一紙をごらんください...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「ただ、よく分んないのは、おらに姉さんがあるっていったけれど、お父(とっ)つぁんも、詳しいことをいわないし、お母(っか)さんは、早く死んじまったから、何処の国にいるのか、生きているのか死んだのか、分んない」率直な伊織の答えを聞きながら、沢庵はその由緒(ゆいしょ)ありげな革巾着を膝に取って、先刻(さっき)からその中の蝕(むしば)んだ書付や守り袋など、丹念に見ていたが、そのうちに、愕(おどろ)きの眼をみはって、一紙片の文字と、伊織の顔とを、まじまじ穴のあくほど見較べた末に、「伊織...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その一紙片を人々の眼の前に拡げて沢庵が読んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...水ひきを掛けた一紙の絵がとどけられた...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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