...一日に一紙、日本語新聞を読むのが習慣になっている...
...さうして私の心は頻りに此無意識の讚美が一紙を隔てゝ運命と他力との信仰に隣することを思ひ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...「文(もん)は一紙に欠け...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「一紙半銭の奉財のともがらは...
中里介山 「大菩薩峠」
...而かも紙上一紙一點の墨汁に若かず...
長塚節 「草津行」
...十日朝刊の一紙は...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...公布ノ一紙ニ憐ム可シ乞食...
成島柳北 「阿房山賦」
...すなわち一紙を取り従者の顔を画き示すとその人これを尋ね当てた...
南方熊楠 「十二支考」
...一紙に次のごとく書くべし...
南方熊楠 「十二支考」
...此月に柏軒の兄に贈つた一紙の文がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...病因に至つては初より別にこれを一紙に書して人に示した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...遷したという一紙の届書(とどけしょ)が官庁に呈せられたに過ぎぬかも知れない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...生前には一紙を求める人すらなかつたほど...
吉川英治 「折々の記」
...サラサラと書いた一紙を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...証(あかし)があるか」「この一紙をごらんください...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「一紙半銭のご奉加も...
吉川英治 「親鸞」
...焼けのこりの一紙片たりとも風に失わぬように...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...その一紙片を人々の眼の前に拡げて沢庵が読んだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...水ひきを掛けた一紙の絵がとどけられた...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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