...ただ一筋に儼守(げんしゅ)するのみである...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...人は一筋に前へ前へと雄叫びする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...後には省作が一筋に思い詰めて危険をも犯しかねない熱しような時もあったけれど...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...一筋に思うその心が君を不仕合わせにするのだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...一筋に高く潔く直く燃えつぎたるこの光栄の炬火(たいまつ)を手渡す...
太宰治 「HUMAN LOST」
...句はやらずにはゐられない……たゞ此一筋につながる...
種田山頭火 「其中日記」
...その一筋につながることを体現したのである...
種田山頭火 「其中日記」
...一筋に浄土門へ行った...
中里介山 「法然行伝」
...四甲野(こうの)さんの日記の一筋に云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...畠(はたけ)の中を一筋に城下まで通る土手へ出る...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...一筋に物を考えるのが平次のやり方の一つでもありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...只一筋にそっとはけて行く白い水の手ざわりを楽しんだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...つらからば一筋につらかれ...
樋口一葉 「琴の音」
...つらからば一筋につらかれ...
樋口一葉 「琴の音」
...しかも至純の感情をたゞ一筋に守り通すことによつて生甲斐を與へられるのである...
水上瀧太郎 「覺書」
...芸一筋に生きられたと感謝しております...
宮城道雄 「心の調べ」
...赤き氈(かも)を一筋に敷きたる大理石(マーブル)の階(きざはし)をのぼりぬ...
森鴎外 「文づかひ」
...一筋に」彼の肩へ手をかけて懇(ねんご)ろに励ますのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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