例文・使い方一覧でみる「一穴」の意味


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...ししの群(むれ)一穴穂王(あなほのみこ)は...   ししの群一穴穂王はの読み方
鈴木三重吉 「古事記物語」

...入二一穴中一行三百余歩...   入二一穴中一行三百余歩の読み方
高木敏雄 「比較神話学」

...千丈の堤も螻蟻(ろうぎ)の一穴よりついえ...   千丈の堤も螻蟻の一穴よりついえの読み方
日野強 「新疆所感」

...千丈の堤(つつみ)も蟻(あり)の一穴...   千丈の堤も蟻の一穴の読み方
三上於菟吉 「雪之丞変化」

...蟻(あり)の一穴――あのいやしい女白浪の...   蟻の一穴――あのいやしい女白浪のの読み方
三上於菟吉 「雪之丞変化」

...雌雄ともに八竅とは鳥類同様生殖と排穢の両機が一穴に兼備され居るちゅう事で兎の陰具は平生ちょっと外へ見えぬからいい出したらしい...   雌雄ともに八竅とは鳥類同様生殖と排穢の両機が一穴に兼備され居るちゅう事で兎の陰具は平生ちょっと外へ見えぬからいい出したらしいの読み方
南方熊楠 「十二支考」

...千丈の堤も蟻(あり)の一穴(いっけつ)から……他所事(よそごと)では御座らぬわい...   千丈の堤も蟻の一穴から……他所事では御座らぬわいの読み方
夢野久作 「名君忠之」

...牛(うし)と「いなご」一穴を出ない虎は狩れない...   牛と「いなご」一穴を出ない虎は狩れないの読み方
吉川英治 「三国志」

...ご存知の一穴(いっけつ)の貉(むじな)のごとき陰性な者とは御同視なきように」「貉(むじな)?」「さればあれは仲のよい貉のような者たちでしょうが」「とは...   ご存知の一穴の貉のごとき陰性な者とは御同視なきように」「貉?」「さればあれは仲のよい貉のような者たちでしょうが」「とはの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...一穴の貉とは誰をさして?」「では...   一穴の貉とは誰をさして?」「ではの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...いわゆる道誉のいう一穴(いっけつ)の者のうごきが...   いわゆる道誉のいう一穴の者のうごきがの読み方
吉川英治 「私本太平記」

...九月廿四日夜(よ)の明(あ)くるを待(まつ)て人夫は鍋(なべ)と米(こめ)とを携(たづさ)へ、渓流(けいりゆう)に下(くだ)り飯を炊して上(のぼ)り来(きた)る、一行初(はじ)めて腹(はら)を充(み)たし、勢に乗(じやう)じて山を降(くだ)り、三長沢支流を溯(さかのぼ)る、此河は利根の本源と殆(ほとん)ど長を等(ひとし)くし、同じく大刀根岳より発(はつ)するものたり、数間毎(こと)に必(かなら)ず瀑布(ばくふ)あり、而して両岸を顧(かへり)みれば一面の岩壁屏風(びやうぶ)の如くなるを以て如何なる危(あやう)き瀑布と雖(いへど)も之を過(す)ぐるの外(ほか)道(みち)なきなり、其危険(きけん)云ふべからず、瀑布を上(のぼ)り俯視(ふし)すれば毛髪悚然(もうはつそくぜん)、脚(あし)為(た)めに戦慄(せんりつ)す、之を以て衆敢(あへ)て来路を顧みるなし、然りと雖も先日来幾多の辛酸(しんさん)と幾多(いくた)の労苦とを甞(な)めたる為め、此険流(けんりう)を溯るも皆(みな)甚労とせず、進程亦従て速なり、恰(あだか)も四肢(しし)を以て匍匐(ほうふく)する所の四足獣に化(くわ)し去(さ)りたるの想(おも)ひなし、悠然(いうぜん)坦途(たんと)を歩(あゆ)むが如く、行々山水の絶佳(ぜつくわ)を賞(しやう)し、或は耶馬渓(やまけい)も及(およ)ばざるの佳境(かけう)を過(す)ぎ、或は妙義山(めうぎざん)も三舎を避(さ)くるの険所(けんしよ)を踏(ふ)み、只管(ひたすら)写真機械を携(たづさ)へ来らざりしを憾(うら)むのみ、愈(いよ/\)溯れば愈(いよ/\)奇にして山石皆凡ならず、右側の奇峰(きばう)を超(こ)へて俯視(ふし)すれば、豈図(あにはか)らんや渓間(けいかん)の一丘上文珠(もんじゆ)菩薩の危坐(きざ)せるあり、百二十年以前(いぜん)に見(み)たる所(ところ)の人ありと伝(つと)ふ所(ところ)の文珠岩は即ち之れなり、衆(しゆ)皆(みな)拍手喝釆(かつさい)して探検者(たんけんしや)一行の大発見を喜(よろこ)ぶ直(ただ)ちに丘下に到(いた)りて仰(あほ)ぎ見れば、丘の高(たか)さ百尺余(よ)、天然の奇岩(きがん)兀(こつ)として其頂上に立(た)ち、一見人工を加(くわ)へたる文珠菩薩に髣髴(はうふつ)せり、傍(かたはら)に一大古松あり、欝(うつ)として此文珠岩(いわ)を被(お)へり、丘を攀登(ばんと)して岩下に近(ちか)づかんとするも嶮崖(けんがい)頗甚し、小西君及(および)余の二人奮発(ふんぱつ)一番衆に先つて上(のぼ)る、他の者次(つゐ)で到(いた)る、岩に近づけば菩薩(ぼさつ)の乳頭(にうとう)と覚(おぼ)しき所に、一穴あり、頭上にも亦穴を開(ひら)けり、古人の所謂(いわゆる)利根水源は文珠菩薩の乳(ちち)より出(い)づとは、即ち積雪上を踏(ふ)み来りし際(さい)、雪(ゆき)融(と)けて水となり此の乳頭(にうとう)より滴下せるを見(み)たるを云(い)ふなるべし、され共水源を以て此処に在りとなすは非なり、水上村長木村政治郎大に喜(よろこ)んで曰く、以後年々此日を以て発見(はつけん)の紀念(きねん)となし、村民を集(あつ)めて文珠菩薩の祭礼(さいれい)を行(おこな)ひ、併(あは)せて此一行をも招待(せうたい)すべし、而して漸次道路を開通(がいつう)し爰(ここ)に達(たつ)し、世人をして参詣(さんけい)するを得せしめんと、人夫中の一人喜作なるもの両三日前より屡々(しば/\)病の為めに困(くるし)み、一行も大に憂慮(いうりよ)せしが、文珠岩を発見(はつけん)するや否(いな)直(ただ)ちに再拝して飯(めし)一椀、鰹節一本とを捧呈(ほうてい)し、祈祷(きとう)に時(とき)を移(うつ)し了(おは)りて忝(かたじけ)く其飯を喫(きつ)す、病漸次に癒(い)へ来(きた)り以後常(つね)に強健(けうけん)なりき、人夫等皆之を奇(き)とし恐喜措(お)く所(ところ)を知らざるが如し、昨朝帰途(きと)に就(つ)きし三人の行者参(まゐ)りをして若(も)し在(あ)らしめば、其喜(よろこ)び果して如何(いか)なりしか、思(おも)へば愚(ぐ)の至(いた)りなり、且(か)つ傍(かたはら)に直下数丈の瀑布(ばくふ)ありて幅(はば)も頗(すこぶ)る広(ひろ)し其地の幽(いう)にして其景の奇(き)なる、真に好仙境(こうせんきよう)と謂つべし、因(ちなみ)に云ふ此文珠岩は皆(みな)花崗岩(みがけいわ)より成(な)りて、雨水の為(た)め斯(か)くは水蝕(すゐいつ)したるなり、左に面白(おもしろ)き二首を録す万世のまどひ開けつ文珠岩木村君ももとせも知れぬ仏を見出すは文珠の智恵に勝る諸人鹽原君是より一行又河(かは)を溯(さかのぼ)り、日(ひ)暮(く)れて河岸(かはぎし)に露泊(ろはく)す、此日や白樺の樹皮を剥(は)ぎ来りて之を数本の竹上に挿(はさ)み、火を点(てん)ずれば其明宛(さ)ながら電気灯(でんきとう)の如し、鹽原君其下(そのした)に在りて、得意(とくい)の弁(べん)を揮(ふる)ひ落語二席を話す...   九月廿四日夜の明くるを待て人夫は鍋と米とを携へ、渓流に下り飯を炊して上り来る、一行初めて腹を充たし、勢に乗じて山を降り、三長沢支流を溯る、此河は利根の本源と殆ど長を等くし、同じく大刀根岳より発するものたり、数間毎に必ず瀑布あり、而して両岸を顧みれば一面の岩壁屏風の如くなるを以て如何なる危き瀑布と雖も之を過ぐるの外道なきなり、其危険云ふべからず、瀑布を上り俯視すれば毛髪悚然、脚為めに戦慄す、之を以て衆敢て来路を顧みるなし、然りと雖も先日来幾多の辛酸と幾多の労苦とを甞めたる為め、此険流を溯るも皆甚労とせず、進程亦従て速なり、恰も四肢を以て匍匐する所の四足獣に化し去りたるの想ひなし、悠然坦途を歩むが如く、行々山水の絶佳を賞し、或は耶馬渓も及ばざるの佳境を過ぎ、或は妙義山も三舎を避くるの険所を踏み、只管写真機械を携へ来らざりしを憾むのみ、愈溯れば愈奇にして山石皆凡ならず、右側の奇峰を超へて俯視すれば、豈図らんや渓間の一丘上文珠菩薩の危坐せるあり、百二十年以前に見たる所の人ありと伝ふ所の文珠岩は即ち之れなり、衆皆拍手喝釆して探検者一行の大発見を喜ぶ直ちに丘下に到りて仰ぎ見れば、丘の高さ百尺余、天然の奇岩兀として其頂上に立ち、一見人工を加へたる文珠菩薩に髣髴せり、傍に一大古松あり、欝として此文珠岩を被へり、丘を攀登して岩下に近づかんとするも嶮崖頗甚し、小西君及余の二人奮発一番衆に先つて上る、他の者次で到る、岩に近づけば菩薩の乳頭と覚しき所に、一穴あり、頭上にも亦穴を開けり、古人の所謂利根水源は文珠菩薩の乳より出づとは、即ち積雪上を踏み来りし際、雪融けて水となり此の乳頭より滴下せるを見たるを云ふなるべし、され共水源を以て此処に在りとなすは非なり、水上村長木村政治郎大に喜んで曰く、以後年々此日を以て発見の紀念となし、村民を集めて文珠菩薩の祭礼を行ひ、併せて此一行をも招待すべし、而して漸次道路を開通し爰に達し、世人をして参詣するを得せしめんと、人夫中の一人喜作なるもの両三日前より屡々病の為めに困み、一行も大に憂慮せしが、文珠岩を発見するや否直ちに再拝して飯一椀、鰹節一本とを捧呈し、祈祷に時を移し了りて忝く其飯を喫す、病漸次に癒へ来り以後常に強健なりき、人夫等皆之を奇とし恐喜措く所を知らざるが如し、昨朝帰途に就きし三人の行者参りをして若し在らしめば、其喜び果して如何なりしか、思へば愚の至りなり、且つ傍に直下数丈の瀑布ありて幅も頗る広し其地の幽にして其景の奇なる、真に好仙境と謂つべし、因に云ふ此文珠岩は皆花崗岩より成りて、雨水の為め斯くは水蝕したるなり、左に面白き二首を録す万世のまどひ開けつ文珠岩木村君ももとせも知れぬ仏を見出すは文珠の智恵に勝る諸人鹽原君是より一行又河を溯り、日暮れて河岸に露泊す、此日や白樺の樹皮を剥ぎ来りて之を数本の竹上に挿み、火を点ずれば其明宛ながら電気灯の如し、鹽原君其下に在りて、得意の弁を揮ひ落語二席を話すの読み方
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」

「一穴」の読みかた

「一穴」の書き方・書き順

いろんなフォントで「一穴」


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日本語新聞   それとなく促す   蛇虫  

チーズローリングと世界一硬いチーズ

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