...この戦場における幾まろびのあいだも相手の一方の触角の根元あたりに噛(かじ)りついて一瞬たりともはなさなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ほんの一瞬たりともこの親友を愛すべき奴だとも...
太宰治 「親友交歓」
...一瞬たりとも忘れずにいるんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...何となれば超越的存在のテーゼを一瞬たりとも離すことの出来ないものこそ...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...彼が一瞬たりとも目を転じなかったならば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それも広大なる日の輝きを一瞬たりとも乱すことはできなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...深い眼のうちに我を頼るがごとき女の表情を一瞬たりとも...
夏目漱石 「野分」
...都会の兇悪(きょうあく)な相貌がぐるぐると胸裡を駆けめぐりそれは一瞬たりとも彼のようなものの拠(よ)りつけそうにない場所に変っていた...
原民喜 「冬日記」
...一瞬たりともこの会話をむなしくしてはならないとでもいうようだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そのそぞろ歩きを一瞬たりとも休まずに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一瞬たりとも平和と落ち着きに恵まれることはないだろうからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...おそらく一瞬たりとも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一たび行くと決めたからには一瞬たりとも気をゆるめませんでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...一瞬たりとも思わなかったことだが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ビートリスのかっと見返す両目は一瞬たりとも弱みを見せなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その考えは一瞬たりとも揺るぎません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...だってグレイトリム伯爵にはこのとんでもない怪物がムーアだと一瞬たりとも分からなかったからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...一瞬たりとも爵位と威厳を失うことは無かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
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