...其底を一直線に貫いてゐる...
石川啄木 「赤痢」
...押し入れ並びに床の間の後ろが二階からうら縁がはへ下りるはしご段になつてゐてその次ぎの八疊がこのはしご段と玄關から裏へ一直線にとほつた廊下とに挾まれて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一面の火山灰地なるイリシカベツ原野を殆ど一直線につけてある長い道路に添ひ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...ただ一直線にびしやり/\歩いて行くと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...道が一直線に渡つてゐるので...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...小笠原群島の西を一直線に北上する」「ふん...
海野十三 「太平洋魔城」
...風船をつないだ、太い麻繩は、館の裏手の地上から、丸屋根の縁を伝って、一直線に、空へ昇っている...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...骸骨島から一直線に皆を歩かせるために...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...息づまるような速力で一直線に落つる恐怖を感ずることがある...
豊島与志雄 「蠱惑」
...島田の前に焚かれた香の煙が一直線に舞い上って...
中里介山 「大菩薩峠」
...低く一直線に肥料小舎(ごや)までとんで行くと...
中村地平 「南方郵信」
...一直線に生垣(いけがき)の間を横切って...
夏目漱石 「三四郎」
...兩側に果樹の竝木を持つた道路は一直線に濡れて白く光つてゐた...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...鷲の翼のやうに殆んど一直線に拡げた両脚を飛びあがりざまに...
牧野信一 「夜見の巻」
...休んで一直線にやって来るのだった...
正岡容 「寄席」
...」かれはさう思ふと一直線に翔つた...
室生犀星 「星より來れる者」
...石の廊下の上に出ると一直線にコバルト放射室の前にある...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...一直線にキリキリと截(き)り開いて行きました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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