...一疋の促織がいばらの根の下にかくれているのが見えた...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...巣の中はひっそりとして蜂はもう一疋もいなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...そんな池へ蛙が一疋跳び込んだところで...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...男一疋なにほどの疵かはつかん...
樋口一葉 「花ごもり」
...流石(さすが)は男(をとこ)一疋(ぴき)...
樋口一葉 「われから」
...それが矢張(やつぱり)自分(じぶん)のやうに滑(すべ)り落(お)ちた一疋(ぴき)の鼠(ねずみ)に過(す)ぎないことを知(し)りました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...手を以て去(と)ってやると明日鹿一疋持ち来って献じた...
南方熊楠 「十二支考」
...一疋くらいは壺から外へ逃げそうなものだ...
南方熊楠 「十二支考」
...一疋の美しいかえるの娘(むすめ)がはねて来てつゆくさの向うからはずかしそうに顔を出しました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...ただ一疋(ぴき)の鷹(たか)が銀色の羽をひるがえして...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...一疋(ぴき)の大蛇(だいぢや)が向うへ出てきましたので...
宮原晃一郎 「蛇いちご」
...まるで一疋(ぴき)の餌食(えじき)を奪いあう狼(おおかみ)の群れのようだ...
山本周五郎 「さぶ」
...一疋の猿は永年の間一本の柱を中心に...
山本宣治 「猿の演説」
...全く彼が一疋の蛾を妻だと思ふことが出來たなら...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...一疋の空腹な雀は...
横光利一 「南北」
...彼は蟇(がま)に戯(たわむ)れかかっている一疋の牝鹿(めじか)を見とめると...
横光利一 「日輪」
...かの白い一疋の蝶は...
横光利一 「榛名」
......
若山牧水 「小さな鶯」
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