...二尋(ふたひろ)ばかりの鱶(ふか)が一疋(ぴき)...
泉鏡花 「印度更紗」
...若い女と一疋(ぴき)の大狒々(おおひひ)とがふざけ散らしながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...室(へや)の中に胡はいなくて一疋の狐がいた...
田中貢太郎 「胡氏」
...巣の中はひっそりとして蜂はもう一疋もいなかった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...一疋の猫が入口の戸を引掻いていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...死んだ黒のかわりに彼(かの)牝犬の子の一疋をもらって来て矢張(やはり)其(そ)れを黒と名づけた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...この一疋(いっぴき)の野猫に散々手こずらされては居たが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...遠い夜の世界で螢を一疋...
萩原朔太郎 「螢狩」
...何(なに)も女郎(めらう)の一疋(ひき)位(ぐらゐ)相手(あひて)にして三五郎(らう)を擲(なぐ)りたい事(こと)も無(な)かつたけれど...
樋口一葉 「たけくらべ」
...ポヤン毎(つね)に虎の使い物一疋常住附きいる...
南方熊楠 「十二支考」
...鳥が一疋(ぴき)...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...鼠(ねずみ)一疋(ぴき)もゐません...
宮原晃一郎 「ラマ塔の秘密」
...その下を一疋の黒い犬がすたすたと歩いて行った...
室生犀星 「幻影の都市」
...自分に似たものが一疋も立つてゐなかつた...
室生犀星 「星より來れる者」
...牡牛を一疋貰つて...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...或る晩例の目刺の一疋(ぴき)になって寝ているお金が...
森鴎外 「心中」
...眼の大きなかの一疋の蠅は馬の腰の余肉(あまじし)の匂いの中から飛び立った...
横光利一 「蠅」
...かの白い一疋の蝶は...
横光利一 「榛名」
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