...直角錐には一番底面が大きな面があり、それが床になる...
...しかもなお心の一番底には不相変(あいかわらず)ひとりこう思っている...
芥川龍之介 「少年」
...すると鞄の一番底から...
海野十三 「地球を狙う者」
...もともと一番底の階なので...
海野十三 「超人間X号」
...また荷物の一番底から黄魯直(くわうろちよく)が草書でかいた扇面を一つ取り出した...
薄田泣菫 「茶話」
...一番底の方に入れてあった畳紙(たとう)を出して紐(ひも)を解いたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その底の底の一番底の微妙な根柢をつくつてゐるのである...
田山録弥 「生滅の心理」
...トランクの一番底に...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...島の一番底は、滑らかな石の板になっていて、その上に、鉱物の層があり、そのまた上に、土がかぶさっています...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...という次第で、鞄の一番底には、原稿を入れておいた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...自分としては心持の一番底に足をつけて歩いてまわった感じで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...意地になったり深刻ぶって無理をする気は微塵もないただズルズルと何も思わずズルズルとドブドロの一番底に沈んで行き沈んだ自分を...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
便利!手書き漢字入力検索